乳酸菌飲料とは?どれを選べばいいの?選び方をご紹介!
最近、たくさんの種類の乳酸菌飲料を目にする機会が増えてきました。
乳酸菌飲料といっても、その種類や効果はさまざまです。普段、何気なく飲んでいる乳酸菌飲料ですが、本当にそれは自分に合ってるのでしょうか?
ここでは、乳酸菌飲料の種類や、その効果、自分に合った乳酸菌飲料の選び方などについて説明していきます。
目次
乳酸菌が摂れる飲み物って?
「乳酸菌を摂れる飲み物といえば?」と聞かれて、まず思い浮かぶのは、昔からある「カルピス」や「ヤクルト」ではないでしょうか。最近では「ラブレ」などもよく知られてきています。
他にも「R-1」や「LG21」などの、飲むヨーグルトタイプのものも、手軽に乳酸菌を摂ることができるということで、わたしたちの生活に浸透してきました。
乳酸菌を摂ることのメリット
わたしたちの腸のなかには、たくさんの腸内細菌が存在しています。
その中でも乳酸菌は、腸内のバランスを整え、便秘の予防や改善してくれる効果があります。便秘で悩んでいる人には、ぜひ毎日の生活の中に、摂りいれてもらいたい菌です。
乳酸菌には、他にも、たくさんの効果が期待できます。乳酸菌について、もっと詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
乳酸菌飲料と発酵乳がある
乳酸菌飲料は、みんな同じものだと思っていませんか?
実は、みなさんが乳酸菌飲料だと思っているものの中には、「発酵乳」というものがあります。では、乳酸菌飲料と発酵乳の違いは、何なのでしょうか?
発酵乳とは
発酵乳とは、無脂乳固形分が8パーセント以上のもののことをいいます。牛乳などを、乳酸菌、または酵母で発酵させ、糊状や液体状にしたもの、またはこれらを凍結したものです。ヨーグルトも発酵乳に含まれます。
無脂乳固形分とは、牛乳の水分と脂肪分を除いた残りの成分のことをいいます。
乳酸菌飲料とは
乳酸菌飲料とは、無脂乳固形分が3パーセント以上8パーセント未満のもののことをいいます。牛乳などを、乳酸菌、または酵母で発酵させたものを加工したもの、または主原料とした飲料のことです。そのなかには、殺菌したものと、生菌のままのものがあります。
殺菌されたものと生菌のもの。その違いは?
乳酸菌飲料のなかには、生菌タイプと殺菌タイプがあります。
市販されている商品のほとんどが、生菌タイプのものです。発酵が進むため、冷蔵庫に保管しなければいけません。賞味期限も短いのが特徴です。
殺菌タイプは、発酵後に加熱殺菌をして、保存性を高めたものです。代表的なものは、カルピスです。発酵が進まないので、常温保存が可能で、賞味期限が長いのが、特徴です。
それぞれの種類と特徴を紹介します!
では、具体的に発酵乳と乳酸菌飲料にはどんな商品があるのでしょうか?たくさんあると、よくわかりませんよね。いくつか、スーパーで手に入るものの中から、代表的なものをご紹介します。
発酵乳
- R-1(1073R-1乳酸菌を使用したドリンクタイプ)
- LG21(LG21乳酸菌を使用したドリンクタイプ)
- ジョア(飲むヨーグルト系の飲料)
- ミルミル(いきたまま大腸まで届くビフィズス菌を含んでいる)
など
乳酸菌飲料
- カルピス(搾ったままの牛乳から、脂肪分を取り除き独自の乳酸菌を使用)
- ヤクルト(生きたまま腸まで届く、乳酸菌シロタ株を含む)
- ピルクル(生きたまま腸まで届く、乳酸菌L.カゼイ菌NY1301株を含む)
- ラブレ(腸で生き抜く力が強い乳酸菌、ラブレ菌を含む)
など
ご紹介した商品以外にも、まだまだたくさんの商品があります。パッケージを見ると、成分表のところに、発酵乳か、乳酸菌飲料かを記載しています。お店でチェックしてから買うようにすると良いでしょう。
発酵乳と乳酸菌飲料のどっちを摂るべき?
では、発酵乳と乳酸菌飲料の、効果の違いはあるのでしょうか?どちらを摂った方が、より効果が期待できるのでしょう。
乳酸菌を摂取する、ということでいえば、どちらがよいということはないでしょう。どちらか、というよりは、どの乳酸菌を摂るか、が重要になってきます。
発酵乳は、乳製品に近いので、乳製品が苦手な人には、飲みにくいかもしれません。
乳酸菌飲料は、加工されているので、乳製品が苦手な人でも飲みやすいと思います。自分が、無理なく続けられ、さらに自分に合った乳酸菌が入ったものを選ぶことを、おすすめします。
おすすめの乳酸菌について、詳しくは次の記事で紹介しています。参考にしてください
自分に合った、乳酸菌の選び方
乳酸菌の種類によって、それぞれの働きが違ってきます。自分が悩んでいる症状によって、合っている乳酸菌を選びましょう。
また、すべての乳酸菌が自分に合っているかというと、そういうわけではありません。わたしたちは、マイ乳酸菌という、それぞれ自分の乳酸菌をもっているのです。
自分が摂取している乳酸菌が、合っているかどうかを見極めるには、最低でも2週間~3週間ほど同じ乳酸菌を、摂り続けてみましょう。
そして、自分の体の変化をしっかり観察して、改善されていればそのまま続けてみることをおすすめします。もし、下痢をするなど、よくない症状があれば、ほかの乳酸菌を試してみましょう。
乳酸菌の種類と違いについては次の記事で紹介しています。
飲むタイミングは、いつがベスト?
乳酸菌は、一般的に酸に弱いという特徴があります。しかし、中には酸に強いタイプもいて、生きたまま腸まで届くことができる菌もあります。
しかし、ほとんどの乳酸菌は、胃酸で死滅してしまいます。それを防ぐためにも、乳酸菌を摂るタイミングとしては、胃酸が薄まっている、食間や食後がおすすめです。
なるべく、空腹時を避けたほうが、より効果が期待できます。
さいごに
店頭に並ぶ、たくさんの乳酸菌飲料や発酵乳の中から、どの商品を選べばいいか、参考にしていただけたでしょうか?乳酸菌を摂取する、ひとつの方法として、ぜひ毎日の生活の中にとり入れてみてください。
参照:菌活で病気の9割は防げる(辨野義巳 著)
参照:あなたの知らない乳酸菌力(後藤利夫 著)