整腸剤に副作用ってあるの?下痢や便秘の悪化の危険性は


整腸剤を飲むとき、副作用があるかどうか気になりませんか?整腸剤は効果がおだやかで、安全性が高いお薬だといわれていますが、副作用がゼロではありません。

あらかじめ、どんな副作用があるのか知っておくと安心です。この記事では、整腸剤の副作用、種類別に気をつけるべき注意、飲み過ぎによる副作用についてお話します。

整腸剤に副作用ってあるの?

整腸剤は、やさしいお薬のイメージがあり、副作用がないように思っている方も多いかとおもいます。しかし、残念ながら整腸剤にも副作用はあります。

副作用の危険性が少ないとはいえ、体質によっては合わないことも考えられるのです。どのお薬も絶対に安全ということはないように、整腸剤であっても念のため気をつけながら飲むことが大切です。

どんな副作用が起きるのか、あらかじめ知っておくと、万が一の時に気がつくことができるので安心ですよ。

飲み始めてから調子が悪い・・これって副作用?

整腸剤を飲み始めてから、「逆にお腹の調子が悪くなってきた・・」という方はいませんか?次のような症状がでたら、副作用、もしくは病気の悪化ということも考えられます。

下痢や軟便になったら副作用か

もともと、整腸剤を飲みはじめる理由はさまざまあると思いますが、下痢や軟便を治すために飲む場合と、便秘やお腹のハリなどを治す場合に大きく分けられるかと思います。

現れた症状が副作用か判断するには、次のようにもともとの症状も参考にして判断してみるのもよいでしょう。

下痢や軟便を治すために飲んだとき

整腸剤を飲んで下痢や軟便の症状が強くなったら、「もしかして副作用?」と思うかもしれません。

もし、お腹がすでにゆるくなっているような場合、副作用よりも、もともとの病状が悪化したという可能性がまず考えられます。

なお、ビフィズス菌配合の整腸剤において、副作用として軟便の報告があります。

便秘やお腹のハリを治すために飲んだとき

逆に、便秘やお腹のハリ(腹部膨満感)などの症状があって整腸剤を飲んだのに、下痢、軟便になった、というケースもあるでしょう。この場合は、お薬の効果が強く出すぎたか、お薬の成分が合わずに副作用が出てしまった可能性が考えられます。

様子をみて症状がひどいようなら、服用を中止し、お医者さんに相談することをおすすめします。

医者に相談する女性

飲み始めて便秘になってしまった?!

整腸剤は、腸内細菌のバランスを整えて、腸を正常な状態に整えるはたらきを持っています。しかし、なぜか整腸剤を飲んだら便秘になったという方もいるかもしれません。

整腸剤は、腸の動きを止める下痢止めのように、副作用として便秘になる可能性は少ないお薬です。しかし、整腸剤の種類によっては、服用後に便秘が悪化する可能性もあるため、注意が必要です。

参照:ザ・ガード添付文書

整腸剤を飲んでからお腹が張る、ゴロゴロする

整腸剤の副作用として、腹部膨満感が起きることがあります。例えば、医療用の「ラックビー」のお薬の説明書(添付文書)には、「腹部膨満感 頻度0.1〜5%未満」と書かれています。

腸内細菌の乱れを整え、悪さをする悪玉菌の繁殖を抑えるのが整腸剤のはたらきです。そのため、整腸剤が効くと、お腹の動きが活発になって、ゴロゴロ、コポコポと音がしたり、ガスが溜まってお腹が張るように感じることもあるようです。

参照:ラックビー微粒添付文書

もし、症状が気になる場合には、服用を中止して様子をみるようにしてください。

整腸剤を飲んでから皮膚がかゆい、赤いなど

整腸剤を飲み始めて、体がかゆい、皮膚に赤みが出た場合には、成分が合っていない可能性があります。過敏症やアレルギーなどで、整腸剤であっても皮膚に症状が出てしまうこともあるのです。

もし、皮膚に気になる症状が出た場合には、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。

整腸剤の副作用は種類によって違う

整腸剤の副作用はどれを飲むかによっても違ってきます。種類ごとに起こりうる副作用を紹介します。

ビオフェルミンなど乳酸菌配合製剤

市販薬の「新ビオフェルミン」や医療用の整腸剤のように、乳酸菌、ビフィズス菌などの生菌だけを配合している整腸剤があります。

このタイプは、もともとお腹の中にすんでいる菌を取り入れているので、安全性の高い整腸剤です。ただし、体質によっては軟便や腹部膨満感といった副作用が起きる場合があります。

ガスをつぶす成分を配合した整腸剤

市販の整腸剤には、お腹のハリやガス、おなら、げっぷなどを改善するために、消泡剤(しょうほうざい)という成分が入っていることがあります。

ザ・ガードコーワ整腸錠やラッパ整腸薬BFなどに消泡剤の「ジメチルポリシロキサン」が使われています。

この成分を配合する整腸剤に、特に目立った副作用の報告はありませんが、体質に合わずアレルギー反応が出る可能性があります。皮膚の赤みやかゆみなどが出たら中止して、お医者さんなどに相談してください。

参照:ラッパ整腸薬BF添付文書

胃薬を同時に配合した整腸剤

整腸剤の中には、胃薬成分を同時に配合しているものもあります。胃腸の調子が悪くて整腸剤を飲み続ける時には注意が必要です。副作用ではありませんが、もともとの症状を抑えることで、隠れている病気の発見を遅らせてしまう可能性もあります。

むやみに飲み続けないように心がけ、気になる場合には早めに病院にいくようにしましょう。

整腸剤の種類による違いについては、次の記事を参考にしてください。

整腸剤を飲みすぎると副作用が出る?

疑問を感じる女性

整腸剤を一度にたくさん飲んだり、長期間飲みすぎた場合にも副作用が起きる可能性があります。過量に飲んでしまった場合や、長期服用で、重い副作用が起きることは考えにくいお薬ではありますが、思わぬ副作用が出る可能性もあるため注意しておきましょう。

安全に整腸剤を使うにはどうしたらいい?

整腸剤の副作用のリスクをなるべく減らして、安全に飲むには次のルールを守って正しく服用することが大切です。

用法用量を守って飲むこと

整腸剤は弱いお薬だからといって、適当に飲んでよいわけではありません。整腸剤もお薬なので、飲み方を守って正しく服用することが大切です。

基本的には整腸剤の場合、1日3回食後または食間に飲むものがほとんどです。

市販薬の場合にはお薬の説明書、お医者さんからの処方薬ならば指示にしたがって飲むことが大切です。

異変を感じたらすぐに中止する

副作用の兆候は、はじめは分かりにくいかもしれません。もともとの病気の症状が悪化したのか分からないこともあるでしょう。

もし、整腸剤を飲み始めてから、おかしいなと思う体調変化があったら、なるべく早めに対処することが大切です。

効果がないのに漫然と飲み続けない

整腸剤の効果が出ていないのに、もう少し飲んだら効くだろうと、漫然と飲み続けるのは良くありません。整腸剤が効かないということは、腸内細菌のバランスの乱れ以外に原因があると思われます。重大な腸の病気が隠れている可能性もあるかもしれません。

自己判断でなんとなく飲み続けないで、お薬の説明書やお医者さんが処方した範囲にとどめて飲むようにしてください。

まとめ

整腸剤の副作用について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?今回は副作用に注目してお話しました。使い方や体質によっては副作用が出ることもあるので念のため気をつけることが大切です。

本来、整腸剤というのは、比較的安全性が高いお薬です。腸内細菌の乱れを整えるには、とても効果的です。自分の症状にあった整腸剤を正しく服用するようにしましょう。

整腸剤の選び方、市販薬の種類については次の記事を参考にしてください。