旅行にいくと便秘になるのはなぜ?旅行中の便秘の対処法
普段はあまり便秘にならないのに、旅行に行くと突然便秘になったということはありませんか?急に便秘になってしまうと、旅行が楽しめなくなり、辛い思いをすることもあるかもしれません。
そこで、今回はなぜ旅行に行くと便秘になるのか、便秘になった時の対処法についても紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
旅行に行くと便秘になる原因
旅行に行くと、普段とは生活環境が大きく変化します。具体的にどのような変化が便秘になる原因なのかご紹介します。
食べるものが変わる
毎日バランスよく食事を摂っていた人でも、旅行に行くと気分がよくなり、食欲が増えることがあります。食事がおいしいからといって、好きなものばかり食べると、腸の働きが悪くなります。
逆に、旅行疲れから食欲が減ってしまうことがあります。食事が減ると、便になる材料が無くなってしまいます。腸は、胃に食べ物が入らないとぜん動運動(腸の消化のための前後運動)が起こらなくなるので便秘になりやすくなります。
環境が変わる
旅行に行くと、普段と違う環境で過ごすので、緊張状態が続き交感神経が高まります。交感神経が常に優位になると、腸の働きが悪くなります。これにより便秘が悪化します。
なかなかトイレに行く時間がない
自宅にいる時は、いつでもトイレに行けるので、我慢することも少ないでしょう。旅行に行くと周りの目が気になり、トイレを我慢することも多くなります。
便意を我慢すると、本来なら出るはずの便を、無理やり体の中に止めることになります。正常な働きを止めるということは、体にも大きな負担となります。何度も便意を我慢すると、自然に便意が起こらなくなってしまうこともありますので注意しましょう。
睡眠時間が少なくなり体調が悪くなる
十分な睡眠時間がとれていたとしても、環境が変わると質の良い睡眠時間を得ることが難しくなります。睡眠時間が少なくなると、腸の動きをつかさどる副交感神経が鈍くなります。できるだけ体を休め、副交感神経を活発にさせることが大切です。
ストレスが増え緊張状態が続く
旅行に行くことはストレス発散になりますが、他人と行動を共にすることで逆にストレスがたまることもあります。日本人は、特にストレスが腸の症状に現れる人が多いと言われています。
水分をとることが減ってしまう
旅行に行くと、動き回ることが増えるので、知らない間に汗をたくさんかいていることがあります。しかし、いろいろなことに気をとられ、水分をとることが少なくなることがよくあるでしょう。水分が減ってしまうと、便が硬くなってしまい、便秘の原因となります。
旅行先で便秘になった時の対処法とは
旅行先で便秘になってしまった時は、生活習慣をもう一度見直してみましょう。どうしても改善しない場合は薬を服用することを考えてみてもいいかもしれません。
市販薬を使う
どんな方法を試してみても便秘が解消しない時は、市販薬もおすすめです。ただし、便秘薬の中には癖になりやすいものもあるので、注意が必要です。便秘に効く薬について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
こちらでは、おすすめの整腸剤の選び方を紹介しています。水分をとる
便秘を解消するには、水分は欠かすことができません。ひどい便秘になる前に、水分をこまめに摂取しておきましょう。
朝食を食べる
旅行に行くと、朝ゆっくりする時間がなくて、朝食が食べられなかったということもあります。朝食を食べないと、腸はまだ眠っているような状態ですので、体のリズムも崩れてしまいます。特に朝は、便意が起きやすい時間なので、普段から便秘がちの人はできるだけ朝食を食べるようにしましょう。
食物繊維を食べる
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。不溶性食物繊維は、水分を吸収し便の量を増やしてくれます。水溶性食物繊維は、水に溶けるので、便を柔らかくすることができます。
不溶性食物繊維は、食べ過ぎてしまうと逆に便秘が悪化することがあるので、水溶性植物繊維を積極的に摂りましょう。水溶性食物繊維は、ごぼう、アボガド、納豆などの食材に多く含まれています。
参照:「排便力」をつけて便秘を治す本(松生恒夫 著)
お腹のマッサージをする
お腹のマッサージをすると、便秘を解消できることがあります。お腹のマッサージをすることで、腸が動き出し排便しやすくなります。
腸の機能が低下した場合、便秘になりやすくなります。便がつまりやすいポイントがありますので、その部分をマッサージすると便の通りがよくなります。
横行結腸(おうこうけっちょう)と下行結腸(かこうけっちょう)のつなぎ目部分がつまりやすくなります。この部分をマッサージすることで、腸がゆるみ便通がよくなります。
<すぐにできる簡単マッサージ>
1. 床に仰向きで寝る
2. おへその下あたりから、真ん中を5cmほどあけます。親指以外の4本の指をお腹に当てて、右と左の交互でトントンとお腹を押します。
3. そのままの指の状態で、少しずつ下に下がりながら押していきます。最後は股間まで進みます。これを1分間おこないます。
4. 朝起きた後と寝る前の1日2回行うと、効果が期待できます。
トイレを我慢しないようにする
できるだけ決まった時間に、トイレに行くようにします。朝は、一番腸が活発に働く時間なので我慢しないことが大切です。外出先で時間がないからといって我慢すると便秘が悪化することがあるので注意しましょう。
お風呂に入ってゆっくりする
旅行に行くと、普段とはちがい、いろんな場所に行くことで緊張状態が続きます。交感神経が常に優位な状態が続くと、腸の働きが悪くなります。体を休めるためにも、お風呂に入ってゆっくりと体を休めると、副交感神経が優位に働きます。
お風呂は、40℃のお湯に5分間肩までつかるようにしましょう。続けて半身浴を10分間続けてください。これを1セットとします。続けてお風呂につかると疲れてしまうので、合間にお風呂を出て水分を補給しましょう。だいたい30分くらいお風呂に入ると、副交感神経が高まっていきます。
睡眠をきちんととる
睡眠時間は最低でも、6時間はとるようにしましょう。質の良い睡眠をとるには、食事をしたあと3時間経ってから寝るようにします。食後すぐに眠くなることがありますが、食後はまだ交感神経が高まっています。副交感神経が十分に高まってから寝ることが大切です。
参照:毎日快便!腸内の毒を出し、善玉菌を増やす101のワザ
体を動かす
旅行に行くと、長時間車や電車に乗り続けることもあります。ずっと同じ姿勢を続けていると、腸の動きが悪くなり便秘になりやすくなります。少し便秘気味だと感じたら、近くをウォーキングしてみましょう。
旅行は緊張状態が続くのでリラックスすることが大切
旅行に行っている間は、思ったよりも緊張状態が続いています。夜寝る時間になっても、なかなか眠れないということもあるでしょう。便秘にならないようにするには、リラックスすることが大切です。緊張状態が続き体が休まらないと感じる時は、自分がリラックスできる方法を知っておき旅行先でも行っておくといいでしょう。