自律神経失調症でお腹が痛くなる!?関連する病気
自律神経失調症に苦しんでいる、という人は年々増加傾向にあるようです。
この病気は心因性(ストレスなどに原因がある)場合が多く、内科などで検査しても、はっきりとした異常が見つからないのが特徴です。
それなのに、体には様々な症状が出てしまう、厄介な病気です。自律神経失調症の症状の1つとして、お腹が痛くなる、という人も割と多いです。
例えば、ストレスが溜まると食欲がなくなりませんか?これは、自律神経が胃腸の働きを抑制するからです。
自律神経
自律神経とは血管、リンパ腺、内臓など、自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことであり、呼吸や代謝、消化、循環など、自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経である。
自律神経失調症でお腹が痛くなる原因
自律神経には、2つの系統があります。それは、交感神経と副交感神経です。
交感神経は、胃腸の働きや胃酸などの消化液の分泌を抑制します。
副交感神経は、胃腸の働きを活発にして、消化液の分泌を促します。
自律神経失調症の人はこの2つのバランスが崩れてしまうことで起こります。ですから、便秘や下痢になりやすいのです。交感神経が緊張してしまうと、便秘を起こしやすく、副交感神経が緊張してしまうと下痢を起こしやすくなります。
考えただけで腹痛い 自律神経失調症
— こばやん@ジャズベ大好きおぢさん (@ri_koba_bass) 2015, 8月 24
頚椎のズレゆえか、自律神経失調症ゆえか、最近、腹七分を超えるとトイレが近くにないと不安になる。 電車、バスには乗りたくない。 といって、なにもでないのだが。 — Pionir / Пионир (@Schlieffen_Plan) 2015, 5月 23
最初にも書いたように、自律神経失調症の最大の原因は、ストレスにあります。
ストレスにより便秘や下痢、腹痛を引き起こし、今度は、その便秘や下痢によりストレスを感じる。悪循環を起こすことが多いのです。
自律神経失調症を根本的に治療しようとすると、心療内科など、心の病気を専門に扱う病院を受診する必要があります。
しかし、通院や薬に頼るだけでなく、症状を改善するために、ご自身で出来る事もあります。それは、腸の機能を高めるという事です。
腸の機能を高める
腸の機能を高める方法というのは、つまり、腸内環境を改善して、働きを活発にしておくという方法です。そうしておけば、そもそも便秘や下痢になりにくい腸になります。
腸が健康なら、免疫が強化され、病気になりにくい体にもなれます。
では、腸の機能を高めるためには、どのような方法があるでしょうか?
運動や睡眠など、生活習慣を規則正しくすることも、もちろん大切です。でも、最も大切なのは「食事」です。
食事で腸の機能を高めよう!
まず意識して欲しいことは、高脂肪・高タンパクな食事を控えめにして、食物繊維を少し多めに摂るということです。
さらに、腸の機能を高めるには、次の2つの事に意識するべきです。
- 腸の粘膜を強化すること。
- 善玉菌を増やすこと。
また、善玉菌が増加すると、腸内が弱酸性に保たれ、腸の機能が高まります。ですから、便秘にもなりにくくなるのです。
以上の、2つの事の両方に効果的なのが、乳酸菌です。
人は、ストレスを受けると粘膜のバリア機能が低下します。乳酸菌は、このバリア機能を強化してくれるのです。
ストレスを受ける
腸内粘膜のバリア機能が低下
乳酸菌がバリア機能を強化する
ただし、乳酸菌と腸には相性があり、どの乳酸菌があなたの腸に住み着くかは、試してみないと分かりません。それに、胃酸によって殺菌されてしまう乳酸菌は、生きて腸の中に届く確率は低いのが実際のところです。
そこで、おすすめなのが乳酸菌のサプリメントです。サプリメントなら、たくさんの菌が含まれていますし、生きて腸まで届くように工夫がされています。
自律神経失調症に関連するお腹の病気
お腹の痛みや・下痢・便秘以外にも、自律神経失調症に関連すると考えられる病気はいくつかあります。ここでは、多く見られる2つの病気をご紹介します。
反復性さいせん痛
へその辺りに腹痛が発作的に起こります。しばらくすると、治まるのが特徴です。痛みがあるのはほとんど昼間です。
過敏性腸症候群
自律神経失調症の人に多く見られます。長い間、下痢や便秘、腹痛などを繰り返します。