食後にお腹が出るのはなぜ?2つの理由と対策
食べ過ぎたわけでもないのに、食後にお腹がぽっこり・・・こんな経験はありませんか?
なぜか食後にお腹が出てしまう。「恥ずかしいし、どうにかしたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
一体なぜ、食後にお腹が出るのでしょうか?これには主に2つの理由が考えられます。
目次
食後にお腹が出てしまう、2つの理由
食後にぽっこりとお腹が出た時の状況を思い出してみてください。
お腹が張った感じや苦しい感じがしますか?その場合、原因として考えられるのは、ガス溜まりです。そうでない場合は、内臓下垂かもしれません。
食後にお腹が出るのはガスのせい?
食事をすれば、誰でもガスが胃腸の中で発生します。消化液によって食べ物が消化される時に、ガスが発生するからです。
通常、特に問題がない場合には、自然に排出されます。げっぷや、おならとして排泄されたり、体内に吸収されて消えるのです。しかし、ガスがきちんと排泄されないで溜まってしまう場合があります。
ガスが溜まり過ぎた状態が、ぽっこりお腹の正体です。ガスが溜まる理由は、大きく分けて次の3つです。
- 空気の飲み込み過ぎ
- オナラの我慢
- 食生活
空気を飲み込み過ぎる原因と対策
私たちは、呼吸以外にも食事や飲み物を飲む時に、無意識に空気も飲み込んでいます。
特に、早食いの人は要注意です。早食いすると、食べ物と一緒に飲み込む空気の量が増えてしまうのです。
また、早食いするということは、よく噛まずに飲み込んでいるということですよね?そうすると、消化に時間がかかってしまい、腸内で食べカスが発酵してガスが発生してしまいます。
また、ストレスが原因で、無意識に空気を飲み込み過ぎてしまう人がいます。緊張して生ツバをゴクリ。実はその時、生ツバと一緒に空気も飲み込んでいるのです。
ストレスを抱えていたり、緊張しやすいタイプの方は気をつけましょう。
- 食事はゆっくり、よく噛んで食べましょう。
- ストレスを感じた時は、深呼吸をしましょう。
「オナラの我慢」の対策方法
仕事中や外出先では、どうしてもオナラを我慢してしまいますよね。
でも、オナラを我慢し続けると、腸内に溜まったガスが腸の働きを弱めてしまいます。ガスが外に出ないので、腸が膨れてお腹がぽっこりしたり、痛みを感じることもあります。また、溜まったガスは腸の動きを弱めて、便秘の原因にもなります。
- 家にいる時に、お腹をマッサージしてガスを排出しましょう。
朝・晩にお腹を温めながら行うとより効果的。 - ガス抜きのヨガのポーズもおすすめです
おならが気になっている方には、次の記事もおすすめです。オナラとお腹のハリにおすすめのサプリメントを紹介しています。
食生活でガスが溜まる原因と対策
脂っこい食事やお菓子って、ついつい手が伸びてしまいますよね。
実は、これらの食品はガスを発生する元となるため、お腹ぽっこりの原因になりやすいのです。
脂肪とタンパク質がガスの原因?!
悪玉菌(悪い働きをする菌)という言葉を聞いたことはありませんか?
脂っこい食事やお菓子などの高たんぱく・高脂肪な食事は、悪玉菌も大好物なのです。肉食系だったり、スイーツ大好きだったりしませんか?脂肪とタンパク質の摂り過ぎは、悪玉菌が繁殖して、悪いガスをたくさん出してしまいます。
また、腸の中にいる悪玉菌は、食べカスを腐敗させ、有害物質や有害ガスを作ります。有害ガスのせいで、腸の働きが弱まってしまいます。結果として、ますます有害物質や有害ガスを腸の外に排出することができなくなってしまうという悪循環が起きてしまうのです。
食物繊維がお腹ぽっこりの原因かも?!
便秘や腸内環境の乱れに悩んでいる方で、食物繊維をいっぱい摂れば腸にいいと思っている方はいませんか?実は、食物繊維も摂り方によってはお腹ぽっこりの原因になるのです。
食物繊維には2種類あります。水に溶けにくい「不溶性食物繊維」と水に溶けやすい「水溶性食物繊維」です。
不溶性食物繊維は腸を刺激して、便のかさを増して便通をよくする効果があります。消化酵素では分解できず、腸内細菌によって分解されます。しかし、悪玉菌が多いと食物繊維の分解がうまく行かず、腸の中で消化不良を起こしてしまうのです。
玄米、豆類、グラノーラなどに含まれる不溶性食物繊維を食べ過ぎると、うまく分解されずお腹のハリやガスの原因となってしまいます。
海藻類や果物類などに含まれる水溶性食物繊維もバランスよく取り入れて、よく噛んで食べることが大切です。
腸内細菌のバランスを整える
ガスが多く溜まっていてお腹がぽっこりしている場合には、ガスを抜くだけでは解決になりません。根本的に解決するために、悪いガスを発生する悪玉菌を減らすことを目指しましょう!
悪玉菌を減らすには、善玉菌を摂り入れるのが効果的です。即効性を高めるならば、乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌を、整腸剤やサプリから摂り入れるのがおすすめです。
乳酸菌、ビフィズス菌のガスや便秘に対する効果については、次の記事で詳しくお話しています。食後のお腹ぽっこり解消に根本的に取り組みたい方は、ぜひ参考にしてください。
善玉菌を摂り入れてガスを減らそう
乳酸菌やビフィズス菌を増やす方法というと、ヨーグルトを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、残念なことに、ヨーグルトから摂取した乳酸菌、ビフィズス菌はほとんど生きたまま腸まで届きません!胃酸に非常に弱くて、死んでしまうからです。
菌の種類によっては、胃酸に強いタイプの菌もあります。生きたまま腸まで菌を届けるには、胃酸に強いサプリメントを活用する方法をおすすめします。腸内環境を整え、ガスを根本的に減らしたいという方におすすめです。
次の記事では、腸内環境改善やガス対策に役立つサプリメントを紹介しています。サプリでぽっこり対策したいという方は、ぜひ参考にしてください。
- 悪玉菌の好物である脂肪分・肉等のタンパク質は控えめに。
- 善玉菌(良い働きをする菌)の好物である野菜、くだもの等の食物繊維を摂る。
- 不溶性食物繊維は摂りすぎず、水溶性食物繊維も意識して摂る。
- 乳酸菌、ビフィズス菌を整腸剤かサプリで摂り入れる
食後にお腹が出るのは内臓下垂?原因と対策
胃下垂なら聞いた事があるんだけど.. という人は多いと思いますが、下垂という言葉は聞き慣れない方が多いのではないでしょうか。腸が下がってしまうことを腸下垂という人もいます。胃や腸など、内臓が全体的に下がることを内臓下垂といいます。
では、なぜ内臓が下がるのでしょうか?
- 重力
- 便秘
- 食べ過ぎによる臓器の疲労
- 骨盤の歪み
- 筋肉量の低下
また、インナーマッスルの低下といった筋力不足や、骨盤の歪みにも原因があると考えられています。
内臓下垂は腹筋や腰回りの筋トレと、骨盤矯正を継続して続けることで改善される場合もあるようです。
内臓下垂かどうか自分で判断するのは難しいですが、まずは食べ過ぎや睡眠不足を解消して腸を休めてみてはいかがでしょうか?
さいごに
食後にお腹が出る原因と対策についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?自分に当てはまる内容はありましたか?もし気になる原因が見つかったらぜひ対処法を試してみてください。一つ一つ取り組んで対処していくことで、次第にお腹が気にならなくなってくるかもしれませんよ。
参照:よくわかる便秘と腸の基本としくみ(坂井正宙 著)
参照:「おなかの張り」をとれば腸は年をとらない!(松生恒夫 著)