溜まったおならを出す方法!スッキリ出すための5つの方法
おならが溜まるとスッキリしないだけでなく、気になって勉強や会議に集中できないこともありますね。
おならのトラブルについて、その原因や対処法、気をつけるべきことなどをご紹介します。
おならとは?
そもそも、おならとは何なのでしょう。おならとその原因について見ていきましょう。
おならは何からできているの
おならは口から入る空気と腸で発生するガスから成り立っています。
口から入る空気とは私達が呼吸や食事を行う際に取り込んでいる空気のことです。一方、腸で発生するガスとは腸が食べ物を分解する際に腸内細菌が発生したガスのことを指します。
このうち、ほとんどは吐く息として体外に排出されます。一部皮膚から排出もされますが、残りの15%程が肛門からおならとして出て来るのです。
おならの成分は空気中から取り込んだ、窒素や炭酸ガス、メタンなどを主成分としています。おならの60-70%程度は飲み込んだ空気です。加えて食べ物を分解する際に発生した二酸化炭素や、アンモニア、硫化水素などを含んでいます。
一日のおならは500ml〜2L
おならが多くて気にしているという人にとって、平均的なおならの量が気になりますね。
一日のおならの平均は500ml〜2Lです。回数は寝ている時など無意識な場合も含め、20回程。一度のおならの量は数ml〜150ml程度です。
ただし、おならの量は人によって個人差があります。早食いの人、よく喋る人はそれだけ空気を飲み込みやすく、体内に空気を取り込んでいます。そのためおならの量も多いと言われています。食事の内容によっても変わってきます。
おならが増えたという人は
おならは口から入ってきた空気と、腸内で発生したガスが原因だと言いましたが、口から入る空気の量というのは個人の中ではさほど変化がないものです。
とうことは、「最近やけにたくさんおならが出る」という方は、腸に異変が起きている可能性があります。ここ数日、食べ過ぎや、普段食べ慣れないものを食べたかどうか考えてみましょう。消化不良を起こしている場合があります。
その他、便秘や下痢といった症状を起こしている可能性もあります。
おならを我慢しないで
周りにたくさん人がいる時におならをするのはちょっと気が引けてしまいますね。
しかし、なるべくおならは我慢しないようにしましょう。
おならは腸内にガスが発生させ、便を動かしてくれるという大切や役割を果たしています。また、我慢をしてしまうと、行き場をなくしたガスが腸壁を通って血管まで届きます。その結果、免疫の低下が心配されます。
なぜ臭いおならが出るの?
おならには、食べたものが腸内細菌によって分解された際に発生したガスを含みます。食べ物によっては強い臭いを発生させます。
それは肉や卵といったタンパク質を分解させる時に発生するガスです。ガスの種類としてはアンモニアや硫化水素などがあります。一方、脂肪を分解した際には揮発性の脂肪酸という、汗の様な臭いのするガスが発生します。
これらがおならの臭いの元となっているのです。
悪玉菌が多いとニオイも強い!?
強い臭いのおならには、悪玉菌が深く関わっていることもあります。
なぜなら、強いニオイを放つタンパク質を好んで分解するのは悪玉菌なのです!悪玉菌がタンパク質を分解すると、アンモニアや硫化水素などの強いニオイを持つガスを放ちます。
おならのニオイを減らすには、悪玉菌を減らすことも大切です。減らす方法については次の記事を参考にしてください。
おならを出す方法
お腹にガスが溜まってしまうとお腹がポッコリとしてしまい、なんとも居心地が悪い状態が続いてしまいます。ひどくなると腹痛を感じるという人もいるでしょう。
なるべく人前では出てほしくない「おなら」。意識して出す方法をご紹介します。
いつでもできる「の」の字マッサージ
便秘にもよく効くとして、腸のマッサージの定番でもある「の」の字マッサージ。腸内に溜まったガスを動かす効果もあります。
①おへそを起点に、両手の指でやさしくお腹を押す
②少しづつずらしながら、おへその周りを時計回りに押していく
③15秒ほど行う
ガスを「の」の字に移動させるイメージで行いましょう。気軽にできるので通勤中など、思い立った時にやってみましょう。
ガス抜きのポーズは効果的!
ヨガで行われている「ガス抜きのポーズ」もおならを出すのに絶大な効果が期待できます。
①手足を楽にして寝転ぶ
②両足の膝を胸に引き寄せて両腕で抱える
③そのままの姿勢で深い呼吸を5回する
④腕を開放し、ゆっくりと足を戻す
こちらは朝起きて、朝ごはんを食べる前に行うのが効果的です。
気軽にできるねじりのポーズ
オフィスなどでデスクに座った状態でできるマッサージです。
①椅子に座る
②左にゆっくりと腰をひねり、10秒静止
③ゆっくりと戻し、右腰をひねり、10秒静止
②~③を5回ずつ行う。
お腹を温めると出るという人も
お腹を温めることでガスが出るという方も多いようです。温かい湯船に浸かったり、お腹にカイロを貼ったりなど工夫をしてみましょう。
毛糸のパンツを履いたり、腹巻きをすることでもお腹を温めることができますよ。
おならが出やすい食べ物をあえて食べる
昔からおならを出す食べ物といえば、さつまいもが有名ですね。炭水化物と食物繊維を多く含むさつまいもは、腸内細菌が発酵を起こしやすく、おならが出やすいという根拠があるのです。
その他には、じゃがいもなどのイモ類や、豆類がおならを出しやすい食べ物です。
しかし、これらの食べ物で発生するのはメタンガスなどの臭くないガスです。便秘解消にも一役買う食材なので試してみると良いでしょう。
他にも、お腹のガスを抜く方法はこちらでも紹介しています。
おなかのガスを減らしたい
ガスを出す一方で、なるべくガスを体内に取り込まない様にするには、どういったことに気をつければ良いのでしょうか。
口から入る空気を減らす
先にもお伝えした通り、ガスの多くは私達の口から入った空気です。そのため、必要以上に空気を取り入れていないか、普段の生活の中で少し意識をしてみましょう。
ふだんから口が開けっ放しになっていることが多く、口呼吸が多い方はその分体内に空気を取り入れています。あまり噛まずに早食いをする癖がある方も、空気を一緒に飲み込む傾向にあります。ゆっくりと食事をすることを心がけましょう。
ガスを発生させる飲み物に気をつける
炭酸水や炭酸ジュースなどの炭酸飲料水の摂り過ぎには気をつけましょう。そのほとんどはゲップとなって口から出ていきます。しかし、腸まで届いたものはガスとなり、おならとなって放出されます。
ビール、サワーにも炭酸は入っているため、お酒の席でも注意が必要です。
ストレスを溜めない
ストレスもガスが溜まってしまう原因の一つです。ストレスで歯を食いしばった際に無意識に空気を飲み込んでいるという場合も
神経質な方もガスを溜めやすい傾向にあります。自律神経のバランスが乱れることによって胃腸の働きが鈍くなることが原因です。ストレスは適度に発散しておきましょう。
腸内環境の改善
特におならの臭いが気になるという方は、腸内の環境が悪化し、便秘や下痢を引き起こしている場合があります。
臭いの主な原因はタンパク質や脂質が分解された結果生じたガスです。タンパク質や脂質を中心とした食事を続けていると腸内に悪玉菌が増えていきます。
その結果、アンモニアや硫化水素などが臭いの強いおならとなって放出されるのです。
タンパク質や脂質を中心とした食事をしている方は一度、食事内容を見直してみましょう。納豆やヨーグルト、キムチなどの乳酸菌を含む発酵食品を摂り入れることで改善します。
腸内環境の改善の仕方をもっと知りたいという方はこちらで具体的に紹介しています。
悪玉菌を減らすとともに、乳酸菌などの善玉菌を摂取し、腸内バランスを整えることがおなら対策につながります。日々の食事内容を見直すことはもちろん、効率的に善玉菌を摂取することができるサプリにサポートしてもらうのも良いでしょう。
おならに効果的なサプリについては次の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
参照:e-ヘルスネット
気になる方は病気も疑ってみましょう
急におならが増えたり、ニオイが強くなったという場合には、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ガンなど、何かしらの消化器系の病気にかかっている場合もあります。
急な体調変化や他に腹痛など症状を伴う場合には、早めに医師にかかることをおすすめします。
まとめ
おならについて原因などをご紹介しました。おならは我慢せずに出すことが大切ですが、出せない状況も現実には多いはずです。我慢をしてしまうことで様々なトラブルにつながることもあります。
おならを出す方法だけでなく、おならの発生を減らすことも考えましょう。そのためには原因や対策を知り、おならに関する悩みとは無縁の生活を送りましょう。
参照:よくわかる便秘と腸の基本としくみ(坂井正宙 著)