ストレスで下痢や便秘になってしまうという人は多いでしょう。また、それとは逆に、腸内環境が悪い人はストレスに弱いかもしれません。

実は、腸と脳には「相互作用」が見受けられます。近年、その相互作用を使って、心の病気を治療しようとする機運が高まっている事をご存知ですか?この治療法は、「サイコバイオティクス」と呼ばれ、各国で研究が進んでいます。

先程の相互作用について、少し説明しておきましょう。

ストレスで下痢や便秘になってしまうのは何故でしょうか?それは、脳と腸が自律神経で強く結ばれているからなのです。便秘を例に取って、ご説明します。

ストレスで、脳が緊張する

腸も緊張して、蠕動運動(腸の排泄活動)が鈍くなる

消化・吸収が悪くなるため、栄養が吸収出来ない

腸内で腐敗した便から毒素が発生する

脳や、体全体の機能が低下

このように見てみると、脳と腸を結ぶ自律神経が鍵を握っているように感じるのではないでしょうか。しかし、実は、鍵を握っているのは、腸内細菌です。

腸

腸内細菌と、ストレスコントロール

腸内環境が悪いとは、どのような状況のことを指すのでしょうか?それは、腸内細菌が偏っている状況と捉えてよいでしょう。

実は、私達に有益な菌は、ストレスに関与しています。有益な菌とは、セロトニン・ドーパミン・GABA、などの「心の安定に欠かせない物質」の「素」を作っている菌のことです。

有害な菌ばかりの偏った腸内では、これらの物質が、あまり作り出されないのです。ですから、腸内環境の悪い人はストレスに弱いと言えるのです。

あなたは、自分の腸内環境が悪いと感じますか?
もしそうなら、有益な菌を増やしてみませんか?

「乳酸菌」で有益な菌が腸内に繁殖!

乳酸菌には、有益な菌を繁殖させる効果が認められています。また、ストレス緩和作用も期待され、研究が進んでいます。
乳酸菌が心の病気に効果があるのでは?と思わせる実験が、フィンランドで行われました。

40人の赤ちゃんに、乳酸菌の一種であるラクトバチルス・ラムノーサスGG(LGG菌)、35人の赤ちゃんに、偽物の薬(プラセボ)を生後6ヶ月まで与えました。その後、13年間も追跡調査を行ったのです。

その結果、乳酸菌摂取で、13歳時点において、アスペルガー症候群・多動症・注意欠如の発症率が低下したと発表しました。
偽物の薬を服用したグループでは、35人中6人が、これらの診断をされています。
しかし、LGG菌を服用したグループでは、40人中0人だったのです。

アスペルガー症候群・多動症・注意欠如の診断をされた子供達は、腸内細菌が偏っていました。有益な菌が、健康な子供の10分の1しかいなかったのです。生後まもなくの乳酸菌摂取が、後の心の病気を防ぐ可能性が示されたのです。

今後、「サイコバイオティクス」で、心の病気が完治する時代が来るのかもしれません。


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