下痢に効く食事はこれ!胃腸に優しい食事のポイント


食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレス、食中毒など様々な原因から下痢になってしまう人は多いでしょう。予期せぬタイミングで起きることもあり、つらいですよね。この記事では下痢のメカニズムを説明し、摂りたい食べ物や避けたい食べ物などをご紹介します。

便秘

下痢とは?

下痢とは便の水分が異常に増え、泥や水のようになった状態を指します。便の水分が増えるメカニズムは主に3パターンです。

腸の働きが活発すぎる

通常、腸の内容物の水分は腸に吸収されるため、便には適度な水分が残ります。しかし、腸の動きが活発になりすぎると、内容物が高速で通り過ぎるため、水分が十分に吸収されないまま排出されてしまいます。過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)もこのパターンです。

感染などにより腸内が水分過多

2つめはウイルスなどが原因で腸内の分泌物が増え、便の水分が過剰になってしまうためです。細菌やウイルスを体の外に出そうと、分泌物が増えてしまうのです。食中毒のメカニズムはこれに当てはまります。

腸から水分が過剰に出ている

最後は腸内の水分が通常以上に引き出されてしまうため、便の水分が多くなるケース。牛乳やキシリトール入りガムなどで下痢になるのはこの原理です。

下痢の原因は?

疑問を感じる女性

下痢の原因には次のようなものがあります。

  • 消化不良:暴飲暴食、刺激の強いもの(香辛料、アルコール等)の摂りすぎ
  • 冷え:冷房、気温の変化、冷たい飲料の摂りすぎ
  • 食中毒、胃腸炎:ウイルス、細菌
  • ストレス:仕事のプレッシャーや人間関係、トイレに行けない環境への恐怖感
  • その他の病気、生活習慣、腸内環境の乱れなど

下痢の原因は様々で、思わぬ病気が潜んでいる場合もあります。特に海外旅行直後や血便、発熱が伴う場合は医師の診断を早めに受けましょう。

参照:山口大学保健管理センター

下痢の時の食事の基本

弁当

下痢になってしまった時の食事のポイントは3つあります。

胃腸に負担をかけない

消化に時間がかからず、素早く栄養が吸収される食べ物だと胃腸に負担がかかりません。下痢の時は消化器官が正常に機能していない状態なので、とても重要なポイントになります。油や食物繊維が多いものは消化吸収に時間がかかるので避けましょう。また、一度にたくさん食べると胃腸に負担がかかるので、少しずつ食べるようにしましょう。

体を温める

体の冷えも下痢の原因になります。トマトなどの夏野菜や冷たい飲み物など体を冷やすものは避けましょう。温かい飲みものを積極的に摂ることをおすすめします。

水分をしっかり補給する

下痢の時は通常よりも水分を排出しているので、脱水になりやすい状態です。また、水分だけでなく塩分も出ていってしまっているので、同時に補給できるスポーツドリンクや味噌汁などがおすすです。カフェインやアルコールなどの刺激の強い飲み物は避けましょう。

下痢におすすめの食事

先ほど紹介した3つのポイントを踏まえて、おすすめしたい食事がこちらです。消化のよい食べ物ばかりですが、さらに効果を上げるためによく噛んで食べましょう。

  • おかゆ
  • 味噌汁、野菜スープ(大根、キャベツ、かぼちゃなど)
  • 豆腐
  • りんご、バナナ
  • 煮込みうどん

 

急性の下痢なら半日から1日ほど絶食して胃腸をしっかり休ませることも効果的です。

3週間以上続く下痢は慢性と言えます。慢性下痢の場合は体力を奪われないように食事は抜かない方がよいでしょう。

慢性下痢の原因は様々です。適切に対応するためには原因を特定することが先決です。慢性下痢の原因の1つである過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)の場合は、油の多い食べ物や刺激物、暴飲暴食を普段から避け、胃腸に優しい食事を心掛けましょう。

また、腸内環境の乱れから腸の不調につながる場合もあります。腸内環境を整えるためにおすすめの食事を知りたい方はこちらをご覧ください。

下痢の時の食事で避けるべきもの

注意を促す女性

胃腸を刺激したり、負担をかけたりする次のような食べ物は下痢の時はおすすめできません。治るまでは我慢しましょう。暴飲暴食も厳禁です!

  • 脂肪分の多い肉、揚げ物
  • きのこ類、玄米、シリアルなど食物繊維の多いもの
  • アルコール
  • 香辛料、コーヒーや炭酸飲料などの刺激物
  • アイスクリーム、冷たい飲料

まとめ

つらい下痢を治すには、原因を見極めて適切な対応を取る必要があります。しかし、どんなケースでも体をいたわることが大切。胃腸への強い刺激を避け、消化によいものを摂ることは普段から心掛けたい食習慣です。また、ストレスや疲れも下痢の原因になり得ます。できるだけリラックスの時間を取り、体に優しい食事をし、自分をいたわってあげてくださいね。