腸内の清掃は健康のカギ!腸をきれいにして健康生活を送ろう
たくさんの車が、汚れている道を走ることを想像してみてください。そのような道では、走行が邪魔され、渋滞が起きてしまいます。
腸も同じです。腸内が汚れていると、便通が悪くなり便秘などの症状がおきます。
ですが、普段の生活では腸内の汚れはあまり気にしないものです。そもそも「腸内の汚れ」とは何を意味するのか、あまり知られていません。
ここではそんな腸内の汚れにスポットライトを当てて、腸内を清掃すると具体的にどんないいことがあるのか、清掃方法を含めてご紹介していきます。
こんな人は腸が汚れているかも?
「腸の汚れは1日にしてならず」、です。
まずは、腸内に汚れが溜まってしまう生活習慣になっていないか、チェックしてみましょう。
あなたのお腹は汚れているかも?!チェックしてみよう!
【チェック①~生活習慣~】
- お肉、お菓子などの高たんぱく、高脂質の食事が多い
- 過度のストレスが溜まっている
- 寝不足が続いている
- あまり運動をしていない
一つでも当てはまった方は、腸が汚れている可能性があります。
次に、腸が汚れていることで起きる、典型的な症状に心当たりがあるか、チェックしてみましょう。
【チェック②~症状~】
- 便秘が気になる
- 肌荒れが気になる
- 太りやすくなった
- 病気にかかりやすくなった
一つでも当てはまった方は、腸が汚れている可能性が高いです。
腸の汚れの正体
腸の汚れの正体は、腸内の老廃物です。便秘で腸内に溜まった滞留便や、悪玉菌が優勢となった腸内環境から発生する有害ガスが該当します。老廃物が溜まると腸の正常な機能が弱まり、便秘や肌荒れのような症状が現れてきます。
腸が汚れる原因
主に、①腸内細菌のバランスの乱れ、②自律神経の乱れ、③筋力の低下によって、腸内活動が弱まり、腸に汚れをため込むようになります。
①~③を「チェック①生活習慣」の項目と照らし合わせてみましょう。
チェック① | 腸への影響 | 腸の汚れへの影響 |
お肉、お菓子などの高たんぱく、高脂質の食事が多い | 腸内細菌のバランスの乱れ | 悪玉菌優勢の腸内環境になり、老廃物をため込みやすくなる |
過度のストレスが溜まっている | 自律神経の乱れ | 腸の活動を抑えてしまう |
寝不足が続いている | 自律神経の乱れ | 腸の活動を抑えてしまう |
あまり運動をしていない | 筋力の低下 | 老廃物を排出する力が弱まる |
腸内の清掃が必要な人
「チェック①生活習慣」や「チェック②症状」で該当した項目があった人は、これらの症状を改善することが期待出来ますので、腸内を清掃することを始めましょう。
腸内をきれいに清掃するメリットとは
腸内をきれいに清掃すると、健康にいいことがたくさんあります。具体的にみていきましょう。
便秘解消
老廃物が発酵すると有害ガスが発生して、腸の動きが悪くなり便秘を引き起こしてしまいます。腸内をきれいにすれば、腸の動きもよくなり、便が腸の中に留まりにくくなります。便通が良くなり、便秘の解消が期待できます。
美容効果
腸内に老廃物が留まり続けると、肌トラブルの原因となる有害物質が血液中を巡るようになります。腸内をきれいにすることで肌トラブルが起きにくくなりますので、美容を内側からサポートしてくれるようになります。
ダイエット効果
老廃物が溜まった腸はダイエットの大敵でもあります。腸は血液をつくるためにも大切な器官です。老廃物により血液がドロドロになると、全身の血行も悪くなり代謝が悪くなります。
腸を綺麗にすることで血行も良くなり、全身の代謝アップにもつながり、ダイエットの結果も出やすくなりますよ。
アレルギー・免疫力の改善
腸内をきれいにすると、腸の免疫機能が活発に機能するようになります。免疫機能が高まることで、アレルギー症状が起こりにくくなったり、風邪などの病気にかかりにくい体を維持することにも繋がります。
ただし、アレルギー症状は腸だけが原因とは限りません。アレルギーをお持ちの方は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしましょう。
心も健康に
腸と心は深い関係があるといわれています。ストレスが溜まっていたり、緊張や不安の多い生活を送っていると、腸の動きも悪くなりがちです。
ストレスを適度に発散して、健康な精神を維持することは、腸の健康にも繋がります。また逆に、きれいな腸でいることで、明るく前向きでいられるようにもなります。
腸内をきれいに清掃する方法
では、次に腸内をきれいに清掃する方法をみていきましょう。
清掃のゴールは、「腸内の老廃物を排出し、善玉菌優位の腸内環境をつくること」です。
食事を改善する
「善玉菌」と「悪玉菌」のバランスを整える食事が大切です。善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす食事を意識するようにしましょう。善玉菌の代表格には、ビフィズス菌や乳酸菌があります。また、オリゴ糖や食物繊維は善玉菌の栄養源になりますので、積極的にとることを心掛けましょう。
水分摂取を心がける
こまめな水分補給は老廃物の排出を促してくれます。水は血液の循環も活性化してくれますので、意識的に摂取するようにしましょう。
運動を定期的に行う
腹筋などでおなか周りの筋肉を鍛えると、腸内の老廃物を排出する力が高まります。また、筋肉には脂肪燃焼効果もありますので、ダイエットにも効果的です。
ただし、過度な運動は体を痛める原因にもなりますので、まずはおなかをヘコませて姿勢を正すことや、軽いウォーキングをするなど、無理のない範囲で取り入れていくことがおススメです。
便秘解消法については、次の記事もぜひ参考にしてください。
腸洗浄を試してみる
医療機関で腸洗浄を受けることで、腸内をきれいに清掃することが出来ます。胃腸科などの診療科で実施している医療機関が多いです。
腸洗浄を受けるメリットは、腸内をきれいにすることはもちろんのこと、診察で医師の専門的なアドバイスが聞けることにもあります。取り入れている腸の清掃方法が間違っていないか、医師に確認する機会としてみるのもいいでしょう。
必要に応じてお薬を使う
腸内の老廃物を排出する効果のある、市販のお薬を活用するのも効果的です。ですが、お薬は副作用にも気をつける必要がありますので、ドラックストアでしたら常駐の薬剤師さんのアドバイスなどを受けてから服用するようにしましょう。
便秘薬の副作用については、次の記事で詳しく解説しています。気になる方は読んでみてください。
腸内デトックスで気をつけたいこと
これまで、腸内をきれいに清掃するメリットや方法をみてきましたが、その上で気をつけなければならないことがあります。
必要なものまで出してしまわないこと
「腸に何もない」のがいいことではありません。
下剤の使いすぎや、過度な腸洗浄は、腸に大切な善玉菌などの良い菌まで排出してしまいます。
善玉菌が減少すると腸の機能が弱まります。それにより、アレルギー症状や免疫力の低下など、健康に悪い影響が出てきます。
大切なことは、ため込んだ老廃物の排出を繰り返すことではなく、老廃物をため込まないことです。このことを忘れずに、無理のない範囲で取り入れられる、安全な方法を選ぶようにしましょう。
継続すること
腸内の清掃は一時のこととはせずに、続けることが大切です。
無理は禁物ですので、ご自身の生活スタイルに合わせて、取り入れやすいところから始めましょう。
例えば、お勤めの方は勤務中の水分補給を水にしてみたり、主婦の方は善玉菌を増やすためのメニューを毎食取り入れることです。続けやすい方法をとることがおススメです。
いつもとは違う異変を感じたら、医療機関を受診すること
腸は人の健康にとって、大切な役割を果たしています。もし、おなか周りで「何かいつもと違うな・・」と感じたら、それは腸からの大切なメッセージかも知れません。
異変を感じたら自己判断で放置せず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
腸内をきれいに清掃すると、体の内側から健康になります。心にもいい影響が出ますので、ぜひ取り組んでみることをおススメします。
また、腸内の清掃は一時のこととしないことが大切です。お部屋の清掃と同じように、腸内の清掃を習慣として、汚れをため込まないようにしましょう。