便の臭いが気になる方必見!臭いの原因と対策をご紹介!!
「便のにおいがちょっと気になる。けど、恥ずかしいし、なかなか人には聞けない・・」
そんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。
ここでは、においの原因から解消方法まで、幅広い情報をお届けしていきます。においが気になっている方は、ぜひ読んで参考にしてみてください。
目次
便が臭い(くさい)のは、体のサイン?
便ににおいがあるのは、いたって普通のことです。ですが、予想以上に臭いがきつかったりすると、気になるものだと思います。
また、そのまま放っておくと健康に悪い影響を与えてしまうかも知れません。
そもそも、便は何から出来ているのでしょうか?
便の成分
便は75~80%が水分で、残りの20~25%は固形成分です。
また、固形成分の内訳は次の通りです。
- 食べ物の残りカス(約30~40%)
- 腸壁から剥がれ落ちた粘膜(約30~40%)
- 腸内細菌(約30~40%)
参照:便秘と腸の基本としくみ(坂井正宙 著)
便のにおいは、これらの成分が混ざったものです。
便のにおいは、腸からのメッセージ
腸内で増えすぎた「悪玉菌」が、悪臭の元を作り出します。
元々、便の成分にも臭い物質は含まれていますが、悪玉菌が多いと臭いはますますきつくなります。
ですので、便が臭いと感じたら、それは腸内で悪玉菌が猛威を振るっていることを腸が知らせてくれているのです。
便が臭くなる原因は?
便のにおいは腸からのメッセージであることをお伝えしましたが、においの原因は何なのでしょうか?
さらに具体的に、においの原因を見ていきましょう。
そのにおい、心あたりはありますか?
便が臭くなるには、主に3つの原因があります。
便臭の3つの原因
番号 | 原因 | 詳細 |
1 | においの強い食べ物
たんぱく質を多く含む食べ物 |
にんにくやネギなど匂いの強い食べ物。また、お肉などたんぱく質を多く含む食べ物は悪玉菌のエサになります。 |
2 | 腸内細菌のバランスの乱れ | 善玉菌は腸内で発酵を起こしますが、悪玉菌は腸内で腐敗を起こします。そのため悪玉菌が増えると、悪臭が強くなります。 |
3 | 消化管出血による血液のにおい | 血液のにおいを感じたら要注意です。便の色が赤色や黒色になっていないか、タール便が出ていないか確認しましょう。 |
参照:便秘と腸の基本としくみ(坂井正宙 著)
このうち、血液のにおいを感じた場合は、病気のサインである可能性があります。なので、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。
便臭を悪化させてしまう習慣・症状
便の悪臭の元は、腸内で発生した腐敗物質や腸内ガスです。これらは、悪玉菌が増えた腸内環境から生まれてきます。
では、どのようなことが原因で悪玉菌が増えるのでしょうか?
高たんぱく、高脂質な食べ物
お肉、お菓子などの高たんぱく、高脂質な食べ物は悪玉菌のエサになります。偏った食生活を続けていると、悪玉菌がどんどん増えていきます。
便秘
便秘は、腸内に便が留まっている状態です。この「滞留便」が腸に留まると
悪臭の元となる腐敗物質が発生します。さらには、悪玉菌が住みやすい環境になります。
過度なダイエット
後述しますが、悪臭の元を絶つには「善玉菌」の協力が必要不可欠です。
ダイエット中に行き過ぎた食事制限をすると、同時に食物繊維も不足しがちになります。食物繊維は善玉菌のエサになり、腸内環境を整えます。
食事制限によって腸内環境が悪化すれば、悪玉菌が住みやすい環境のままとなってしまいます。
ストレス
ストレスによる自律神経の乱れは、腸の活動を弱めます。腸の動きが悪くなると、便秘を引き起こし、悪玉菌が増えやすくなります。つまり、ストレスは、腸に悪玉菌が住みつき、腐敗物質や腸内ガスを発生させる原因にもなります。
健康にも悪影響を及ぼす
においの原因は、
- においの強い食べもの
- 腸内環境の乱れ
があることをご紹介しました。
ここでは、慢性的なにおいの原因になる「腸内環境の乱れ」をピックアップしていきます。
「ここのところ、ずっとにおいが気になる・・」と感じている方は、腸内環境が乱れている可能性があります。この章では、腸内環境の乱れが引き起こす症状を紹介していますので、お心当たりがあるかどうか、ぜひチェックしてみてください。
腸内環境の乱れとは?
人の腸の中にはさまざまな細菌が暮らしています。その中でも特に腸の活動を支えているのが「善玉菌」と「悪玉菌」です。善玉菌、悪玉菌のバランスが崩れ、悪玉菌優勢になることで、腸内環境が乱れます。
悪玉菌優勢の腸内環境は、においの問題だけに留まりません。体にさまざまな悪影響を及ぼします。
代表的な症状をご紹介します。
便秘になりやすくなる
腸内環境が乱れると、腸内に滞留便をため込むようになります。また、この滞留便から発生する腐敗物質の影響で、さらに腸内環境が悪化します。
一時的に便秘薬などで解消しても、悪玉菌が住みつきやすい腸内環境に変わりはありません。そのため、便秘になりやすい体質になります。
肌荒れしやすくなる
悪玉菌が作り出した腐敗物質は、体内をめぐって肌にも影響します。その結果、肌トラブルが起きやすくなります。
太りやすくなる
腸内環境が乱れると、腐敗物質の排出が弱まります。その結果、腐敗物質をため込むようになり、血液がドロドロになります。ドロドロ血は血行の悪さにもつながり、結果として太りやすくなります。腸内環境の乱れはダイエットの天敵です。
免疫力が落ちる、アレルギー症状が出やすくなる
腸内環境が乱れると、腸内細菌の免疫機能が不調をきたします。免疫力が落ちてしまうと、病気にかかりやすくなります。また、アレルギー症状が出やすくなります。
ストレスがたまりやすくなる
「便秘、肌荒れ、太りやすくなる・・」
このような健康状態では、それ自体がストレスになります。
日常生活のストレスに加えて、体の中からもストレスの元がつくられてしまいます。ストレスのダブルパンチです。
腸内環境の乱れは、心の健康にもよくありません。
便の臭い(におい)を防ぐ方法は?
では、においを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?
ポイントは、「腸内環境を整える」ことです。腸内環境を整えて、腐敗物質などのにおいの元を減らすことが大切です。
腸内環境を整えるためのキーワードは、「善玉菌」と「腸内細菌活動」です。善玉菌を増やして、腸内細菌活動を活発にしてあげることで、腸内環境が整っていきます。
では、腸内環境を整える方法をご紹介します。
食事で善玉菌を補う
毎日の食事で、腸内環境を整える主役「善玉菌」を取り入れましょう。善玉菌には「ビフィズス菌」や「乳酸菌」などがあり、これらを豊富に含んだ商品も多く出ています。
また、食物繊維やオリゴ糖は善玉菌のエサになりますので、合わせて摂取するのが効果的です。
善玉菌を増やす食べ物はこちらの記事で詳しく紹介しています。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
こまめに水分補給する
こまめな水分補給は、腸にたまった老廃物の排出を促してくれます。
ただし、毎回の水分補給を炭酸飲料やコーヒーなど添加物の入った飲み物にしていると、腸内環境を悪化させてしまいます。これらの飲み物は、量を限定しましょう。
普段は水を飲むことを心掛けると、腸が喜びます。
適度に運動をする
体を動かすことはストレス発散効果がありますので、自律神経の乱れを抑えるのにとても効果的です。
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、ダイエット効果も期待できますので、特におススメです。
ただし、過度な運動は体を痛める原因にもなりますので、まずは無理のない範囲で取り入れることが大切です。
しっかりと睡眠をとる
睡眠不足は健康の大敵です。
自律神経の乱れから腸も同じように悲鳴をあげて、腸の活動に異常をきたします。
ですので、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
サプリメントも効果的
腸内環境を整えるには、サプリメントも効果的です。
最近では、「乳酸菌入り」、「ビフィズス菌入り」など、いろいろな種類の商品が販売されています。サプリメントは手軽に摂取出来ますので、食事が不規則になりがちな方には特におススメです。
お値段も良心的な商品が多いので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
善玉菌を増やすサプリメントについては次の記事で詳しく紹介しています。サプリメントを試してみたい方はぜひ参考にしてください。
無理はしないこと
便は腸からの大事なお知らせです。「いつもよりにおいがキツイな・・」と、明らかな違和感を感じたら、自己判断せずに早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
便臭が気になる方は、まずは腸内環境を見直してみることをおすすめします。
腸内環境が良くなることで、だんだんとにおいが収まってきます。
また、腸内環境を整えるためには、毎日の食事はもちろんのこと、サプリメントなどもうまく活用するとより効果的です。無理をしないで、自分に合った方法を取り入れると長続きすると思いますので、ぜひ色々と試してみてください。