腸内洗浄の効果と自宅でもできる方法をご紹介!
便秘の解消からダイエット効果まで、今何かと話題の腸内洗浄。興味がある方も多いと思います。
けれども、「医療機関でやるのは少し抵抗があるから、自宅で簡単に出来ないかな・・」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
ここでは、腸内洗浄の効果から自宅で出来る方法までご紹介します。興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
腸内洗浄って何?
腸内洗浄は「コロンハイドロセラピー」とも呼ばれます。
文字通り腸内をきれいに洗いますので、腸の中がきれいになります。腸の中をきれいにすることで、便秘が解消出来ます。便秘を解消する方法は色々とありますが、腸内洗浄は特に注目されています。
腸内洗浄が注目される理由
腸内洗浄が注目される一番の理由は、「便秘を解消できる」ことです。
便秘を解消するためには、食事や運動の習慣を見直すことで、自然なお通じを促す事が大切です。
ですが、習慣の見直しでは改善が見られるまでにある程度の時間がかかります。
ですから、長い間便秘に苦しんでいる方とっては、腸内洗浄はとても効果のある方法で注目されているのです。
デトックス効果による健康と美容への影響
腸内洗浄は美意識や健康への意識が高い方には、究極のデトックス法のようにも捉えられています。腸を綺麗にすることで、不要なものを洗い出し、内側からきれいに健康になろうということです。
しかし一方で、腸内洗浄のやりすぎは危険という声も聞かれます。実際のところ、腸内洗浄は問題ないのかについても、よく理解して行うことが大切です。
腸内洗浄で期待される効果とは?
腸内洗浄で腸内をきれいにすることで、便秘が解消されます。便秘が解消することで、健康にとって様々な良いことがあります。
太りにくくなる
便秘になって腸内環境が乱れると、腐敗物質の排出が遅れがちになります。腸は血液の質にも影響しますが、腐敗物質が腸の血管から吸収されると血液がドロドロになります。ドロドロ血は血行の悪さにもつながり、結果として代謝が悪くなり、太りやすくなります。
腸内をきれいにすれば血行も良くなります。太りにくくなることに加えて、ダイエット効果が高まります。
美肌効果
便秘の状態では、悪玉菌が住みつきやすくなります。悪玉菌が作り出した腐敗物質は、体内をめぐって肌にも影響します。その結果、肌トラブルが起きやすくなります。さらには、血行不良から肌のハリやツヤも失われがちになりますから、肌が気になる女性にとっては、便秘は天敵なのです。
腸内がきれいになると、腐敗物質がたまりにくくなり、肌からの排出も減ります。腸がきれいになることで、お肌にとってもうれしい効果があるのです。
将来の病気を予防
厚生労働省の調べでは、女性の死亡原因のトップは大腸がんです。ご存知でしたでしょうか?
便秘は女性の方がなりやすい傾向にあるのと、便がたまるS状結腸と直腸に大腸がんが発生しやすいという特徴があります。便秘と大腸がんの関係性については、現在は結論が出ていませんが、便秘と大腸がんの関係は無視できないと言われています。
腸内洗浄による予防効果が成果として上がっているわけではありませんが、腸を綺麗にすることにより、将来の病気を予防することに繋がります。
参照:よくわかる 便秘と腸の基本としくみ(坂井正宙 著)
腸内環境をリセットできる
腸内環境の主役「善玉菌」。善玉菌が悪玉菌より多い腸内環境が理想です。善玉菌を取り入れることで、腸内環境はどんどん良くなっていきます。ですが、すでに悪玉菌が増えてしまっていると、せっかく善玉菌を取り入れても腸内環境のバランス改善に時間がかかります。
腐敗物質が多いと悪玉菌が繁殖しやすくなるため、腸内洗浄により腐敗物質を出しきってリセットしてしまうというのも方法の1つです。
ただし、良い働きを善玉菌も洗い流してしまうので、過度に腸内洗浄を行うことはやめましょう。
腸内洗浄ってどんなことするの?
次に医療機関で受けられる腸内洗浄についてご紹介します。主な腸内洗浄の方法として、「腸洗浄」と「コロンハイドロセラピー」の2通りがあります。
腸洗浄
大腸を調べるための大腸内視鏡検査にも、腸内洗浄と同じような効果があります。検査の前には下剤を飲んで、腸内に溜まった便を排出します。
この時に便も悪玉菌も出し切るので、良い善玉菌優勢な状態に入れ替えるには最適なタイミングです。検査後は積極的にビフィズス菌などを取り入れると良いでしょう。
なお、大腸内視鏡検査は病気にかかっていないか調べる大切な検査です。定期的に受診することで、病気の予防することにつながります。一度は受けておくと良いでしょう。
コロンハイドロセラピー
化学物質や薬剤を一切使わずに、殺菌した温水を腸の奥まで送ります。その後、マッサージを施しながら腸の内側にこびりついた老廃物を除去する療法です。便秘の根本的処置と、長年にわたって腸に居座った老廃物を排泄することで、身体の健全化と美容につながる効果があります。
さらに、腸内の悪玉菌を取り除き、善玉菌が優勢になる環境へと導きます。汚れがちな腸内環境をきれに整えることで、ダイエットや美肌効果、さらには疲労回復・むくみの改善などに効果的といわれています。
コロンハイドロセラピーは、1回2万円前後で受けられる医療機関が多いです。
腸内洗浄を自宅で行うには?
医療機関で受けられる腸内洗浄ですが、自宅で行うことも出来ます。腸内洗浄の目的は、腸内の老廃物を排出することです。下剤と器具を使った方法をご紹介します。
シャワラー
シャワラーという器具を使って、腸にお湯を入れつつ便を出すという方法です。日本でもっとも古くから行われている方法で、温水を使用する腸内洗浄の元祖的存在と言われています。
シャワラーには以下の特徴があります。
- 医師の処方箋は不要
- お薬や特別な液体などは使用せず、温水だけ
- 自宅で手軽にでき、依存性もない
- トイレ内に設置して使用しますので、使用時に周辺を汚してしまう恐れがない
- インターネットや電話による注文が出来る
- 価格は2万円前後
自宅版のコロンハイドロセラピーです。ですが、注意があります。自分で行いますので、使用方法を間違えると腸を傷つけてしまう可能性があるということです。
傷つけてしまったところから感染症などを引き起こしては、本末転倒です。自宅で行うにはしっかりと使用方法を確認した上で使用しましょう。
下剤は使える?
下剤を使って腸内を綺麗にするという方法は、簡単に行える方法ではありますが、おすすめではありません。
というのも、下剤はあくまでも便秘を解消するために一時的に使うべきものです。むやみに、腸をきれいにするために使うべきものではありません。便秘薬の乱用にもつながるため、下剤でデトックスということは考えないようにしてください。
便秘薬の副作用については、次の記事でも詳しく解説しています。
代わりにおすすめの方法としては、普段から腸が汚れないように腸内環境を整えていくという手段があります。お薬以外にも整腸作用のある色々な商品が出ているので、使ってみるのもよいでしょう。また、言うまでもなく、食事や運動によって、日々コツコツと腸によい習慣を積み重ねることが大切です。
【整腸作用のある商品】
- 乳酸菌飲料
- サプリメント
- お茶
など
乳酸菌サプリについては次の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
参照:あなたの知らない乳酸菌力(後藤利夫 著)
腸内洗浄って危険??
自宅でも出来る腸内洗浄。何かといいことだらけのように感じる腸内洗浄ですが、そのリスクについても知っておかなければなりません。
腸の機能が弱まる
腸内洗浄を繰り返すことで、腸が自ら動き、排便する力が弱まってしまう可能性があります。そうなれば、便秘になりやすい体質になってしまいます。
腸内洗浄を行っている医療機関でも、症状に応じて回数を限定しているのが一般的です。
自宅で腸内洗浄を行う際には、自己判断になりますので特に注意が必要です。器具を使うにしろ下剤を使うにしろ、やり過ぎは禁物です。腸内洗浄を継続する場合は、安全に配慮するために、医師に相談してから行うことをおすすめします。
善玉菌が減ってしまう
腸内洗浄は、良い菌と悪い菌を区別なく洗い流します。一時的に善玉菌も減ってしまいます。
もし悪い菌(悪玉菌)をため込むような生活習慣が身についていれば、また便秘に逆戻りです。そうならないためにも、腸内洗浄をしたらその後の生活習慣には特に気を配るようにしましょう。
一番安全な方法は、生活習慣の改善
腸内洗浄は、腸の中をきれいにすることでした。ですので、生活習慣を改善してお通じを良くすることも、一つの腸内洗浄の方法と言えます。
特に食生活と運動の習慣を見直すことが大切です。
食生活においては、悪玉菌のえさとなる高たんぱく・高脂質な食べ物を控えること。そして、善玉菌を含んだ食べ物を意識的にとるようにしましょう。
運動においては、おなか周りのストレッチやウォーキングなどの軽い運動が効果的です。運動にはダイエットやストレス発散にも効果がありますので、普段の生活に積極的に取り入れていきましょう。
症状が重い場合は、医療機関の受診を
腸内洗浄をやって全ての症状が解消されるとは限りません。おなか周りで何かいつもと違う違和感を感じたら、それは病気のサインかも知れません。無理はしないで、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
腸内洗浄は便秘解消にとても効果的です。
腸内洗浄を自宅で行う場合には、そのリスクも知ることが大切です。
「医療機関にかかるのは恥ずかしいから、まずは自宅で試してよう」と思っている方は、安心・安全な方法から取り入れることをおすすめします。
一番安全な方法は、生活習慣の見直しです。食生活と適度な運動を心掛けて、いずれは腸内洗浄を必要としない健康な身体を目指しましょう。