お腹の音が恥ずかしい!音がなる原因を知って正しい対策を!


「ゴロゴロ」「グーグー」などお腹が鳴って恥ずかしい思いをしたことはありませんか?鳴らないで欲しいという時に限って音が鳴ってしまうこともあり、恥ずかしい思いをした経験は誰もが1度はあることでしょう。

お腹の音が気になっている方に向けて、お腹が鳴る原因や仕組み、音を防ぐ方法と鳴ってしまった時の対策について紹介します。

お腹が張っている女性

なぜお腹が鳴るの?

疑問を感じる女性

お昼前の空腹時はもちろん、そうでない時にも急に鳴り出すことのあるお腹。そもそもなぜお腹が鳴るのでしょうか。

お腹が鳴る仕組み

空腹になってお腹の中で音がするのは、胃腸の収縮が原因に考えられます。

お腹が空くと「空腹時収縮」という現象が起こります。胃が収縮して、立て続けに小腸が収縮するのです。胃腸の中にあるものを送り出すために胃腸が収縮して、胃が空っぽになります。この胃腸の収縮が起きる時、お腹がグーっと鳴ってしまうのです。

お腹の空気とはどこからきているの?

お腹に入っている空気とは、日常生活を行う上で取り込んだ空気のことです。あまり意識することはありませんが、お腹の中にも空気を取り込んでいます。

  • 呼吸と同時に取り込んでいる
  • 食事をする時に空気も一緒に飲み込んでいる
  • 炭酸水やソーダ、サワーなどの炭酸飲料のガス
  • ガムを噛んでいるとき
  • ストレスを感じたとき

お腹が鳴るのは空腹の時だけじゃない!?

「予測をしていないタイミングで急にお腹が鳴ってしまい、焦ってしまった」という経験がある方もいるのでは?どういったタイミングでお腹が鳴るのでしょうか。主に2通りのパターンがあります。

食べ物を消化している時

食べたものは、胃や腸といった消化器官によって消化されます。食べ物は胃の中で胃液と混ざり合います。そしてドロドロの状態になり腸に送られます。

胃が空っぽになるまでには食後2〜3時間かかります。

ドロドロの状態となった食べ物は腸の中をゆっくりと移動します。

消化器官の一連の動作は「ぜん動運動」によって行われます。空気やガスのある消化器官でぜん動運動が起きるときに音が鳴るのです。

おなかが空いた時

身体が空腹を感じた時にもお腹は鳴りますよね。

これも胃腸の動きが関係しています。

血液の糖分が少なくなると脳が身体にサインを送るために空腹を感じます。

空腹を感じると胃は食べ物が入ってくる準備をするため、胃袋に入っているものを十二指腸へ送ろうとします。

その際に胃が収縮し、空気が胃袋から腸へと移動する時に「グーっ」と音がなるのです。

「良くおなかが鳴るけど大丈夫?」お腹の音が鳴るのは異常?

女性_困った

大きな音が鳴ったり、お腹が鳴る頻度が高いと心配になってきてしまいますね。あまりにお腹の音が大きい、頻度が高いという場合には、どんな異常が考えられるのでしょう?

お腹の音は健康な証拠?

たいていの場合、お腹が鳴るというのは健康な証です。

お腹が鳴るということは、食べたご飯がしっかりと消化されていたり、次のご飯が入ってくる準備運動ができているということ。

簡単に言うと、おなかの中でのぜんどう運動が行われて、お腹の掃除がしっかりとなされているということです。

音の大きさにも個人差があり、体調によっても変化することがあります。

腹痛が伴う場合が注意が必要

お腹が鳴るという症状に加えて、お腹が痛いという場合には、なんらかの病気が隠れている可能性もあります。例えば、「過敏性腸症候群」などです。

過敏性腸症候群はストレスを溜めやすい方に多く、下痢や便秘、腹痛が症状として現れます。

腸に炎症があるときは、音が大きくなりやすく、逆に腸閉塞のときは音が小さくなりやすいともいわれています。

お腹の音の症状以外にも気になるお腹の症状がある場合には、一度お医者さんに相談することをおすすめします。

医者に相談する女性

参照:新版胃・十二指腸の病気(よくわかる最新医学) (平塚秀雄 著)

お腹の音を止める方法はあるの?

シーンと静まり返った場所に居る時に限って、急にお腹が鳴りそうになって焦ることってありませんか?

できればすぐにでもお腹の音を止めたいという方はこういった対策をしてみましょう。

チョコや飴を口に入れる

空腹時にお腹が鳴るというのは、血糖値が下がっているという証拠です。

少なくてもいいので糖分を摂り、血糖値を上げることで胃腸の運動を抑える事ができます。

甘い飴やチョコならば一口サイズで食べやすいので、会議中などでもさり気なく口に入れられるので便利です。心配な方は、ポケットやデスクなどに、少し忍ばせておくと良いでしょう。

水分をとる

水を一旦お腹にいれるだけで、お腹の空腹感がやわらぐこともあります。おやつを食べられない会議中や授業中でも、水分なら摂りやすいですね。不安な方は、いつも水筒やペットボトルを携帯しておくと安心です。

姿勢を正す

お腹が鳴りそうな気配を感じると、ついお腹を隠そうと背中を丸めてしまいます。

しかし、姿勢が悪くなると胃が圧迫されてしまうため、いっそうお腹が鳴りやすくなってしまいます。

姿勢を正し、お腹にぐっと力をいれると案外鳴りにくくなることも。おやつを食べられない状況の時は、姿勢を正してこらえてみましょう。

お腹の音を減らすために気をつけること

注意を促す女性

たいていの場合、お腹が鳴るのは健康的な証拠です。とはいえ、やっぱり周りの目も気になってしまいます。

なるべくなら恥ずかしい思いはしたくないものですね。日頃から気をつけておくことで、お腹が鳴りにくい状態をつくることも可能ですよ。

  • ソーダや炭酸水、サワーといった炭酸飲料を控える
  • 頻繁にガムを噛まない
  • 早食いをせずに、良く噛んで食事をする
  • スープや汁物をすすらない
  • ストレスを溜めない
  • 口を開きっぱなしにしない
  • おなかにガスを溜めない

特に、お腹の音が気になると訴える人には「呑気(どんき)症」といい、空気を取り込む習慣がついてしまっているという場合もあります。噛みしめる癖、早食いやストレスが主な原因となるため、食事中に気をつけてみると良いでしょう。

また、空気を飲み込む癖がある人は、お腹にもガスがたまりがちです。お腹のガスについては、次の記事も参考にしてください。

まとめ

お腹が鳴るというのは、胃腸が正常に機能しているという証拠です。あまりに音が大きい場合や、回数が多すぎる場合以外は、気にしすぎないことです。しかし、あまりに回数が多かったり、音が大きい方はなんらかの病気の可能性もあります。

気になる場合には、一度お医者さんに相談してみましょう。