過敏性腸症候群 – 食事に食物繊維で改善!より良い方法は
お腹がつらい症状は、もしかすると過敏性腸症候群かもしれません。
過敏性腸症候群は、腸の検査や血液検査では明らかな異常が認められないのに、腹痛や腹部の不快感と便秘や下痢が長く続いてしまう病気です。
過敏性腸症候群の3つの異常
過敏性腸症候群では、下記の3つの異常があらわれます。
- 腸等の運動異常
- 腸等の知覚過敏
- 心理的異常
過敏性腸症候群の症状
過敏性腸症候群には、以下のような症状があります。
発作的に起きてしまう、さし込むような痛み
持続する鈍痛
●腹部不快感
●便通異常
下痢
便秘
●腹部膨満感
お腹が鳴り過ぎる
オナラがたくさん出る
- 頭痛
- 疲労感
- 抑うつ
- 不安感
- 集中力の欠如
腸の病気なのに、不思議だとは思いませんか?
また、過敏性腸症候群は3つの型に分類されます。
下痢型
突如襲う便意が心配になり、外出が困難になります。
また、その不安が病状をさらに悪化させます。
便秘型
腸がけいれんを起こして便が停滞します。便の水分が奪われ便秘になります。
交代型
下痢と便秘を交代で繰り返します。
過敏性腸症候群の人の食事の注意点
まず、腸の健康の基本である「バランスのとれた食事を、一日三回。規則的に」これを念頭に置いて、上記の3つの型に合わせた食事を心がけましょう。
以下のような腸粘膜を刺激し下痢を悪化させる食品を避けましょう。
- 冷たい飲み物
- 香辛料
- 油分の多い食品
- 発酵食品
(2)便秘型
以下のような刺激物を避けましょう。
- アルコール
- 香辛料
- 炭酸飲料
また、脂肪分の多い食品も控えましょう。
(3)交代型
その時の腸の症状に合わせて、下痢型・便秘型のものを控えましょう。
食事に食物繊維を取り入れる事で改善する!
便秘型の人には、食物繊維は良い効果があります。食物繊維には、以下のような効果があるのです。
- 便の量を増やし、腸の排泄運動を活発にする
- コレステロールの再吸収を阻害し、善玉菌を活性化させる
- 善玉菌を増やして免疫力を高める
- 少量の食事でも満腹感をもたらす
- 食後の急激な血糖上昇を抑制する
しかし、食物繊維には水溶性と不溶性があり、そのバランスを間違えて摂り過ぎるとさらに便秘になります。理想のバランスは、水溶性1に対して不溶性2です。食物繊維は固いので、よく噛まないと消化に時間がかかってしまい、腸に負担をかけます。
また、下痢型の人は特によく噛みましょう。
過敏性腸症候群に効果的なのは..
あなたは、過敏性腸症候群とストレスが密接な関係にあることにお気付きですか?実は腸とストレスは密接な関係にあります。腸には、1億個もの神経細胞があるとされています。
うつ病の原因の1つにセロトニンの減少が挙げられますが、このセロトニンの90%は腸内に集中しているのです。そして、このセロトニンは腸の排便活動にも関わっています。
また、腸は腸神経と自律神経で動いています。強いストレスにより、腸神経は知覚過敏を起こし、自律神経は便秘を引き起こします。
上記のことから、ストレスのケアはもちろんのことですが、強い腸を作ることが大切と言えるでしょう。そこで、私のおすすめは乳酸菌です。
乳酸菌には以下の効果があります。
- 乳酸を放出して腸内を悪玉菌の苦手な弱酸性の状態に保ち、悪玉菌を減らし善玉菌を増やす
- リンパ球を刺激して活性化させる働きをするため免疫力が高まる
日頃から乳酸菌を摂り入れる習慣を心がけ、強い腸を作るようにしましょう。