腸の吸収を良くする4つの方法


私たちは毎日食事をします。私たちは食事の時に、味はもちろん、その場の雰囲気やその時の会話を楽しんだりしていますよね?

でも食事をすることの一番の理由は、生きるために必要な栄養素の摂取なんですよ。口から入った食べ物は胃で消化されて、小腸でほとんどの栄養素が吸収され、大腸で水分やミネラルが吸収されます。でもいくら食事をしても、うまく吸収されなければ意味がないのです。

では、吸収を良くするにはどうすればいいのでしょうか?

4つの方法で腸の吸収を良くしよう!

では、その4つを見ていきましょう。

1.しっかり噛む

あんまり噛まずに飲み込んでいるかも...と思った方もいるかもしれませんね。でも、噛むという作業はとっても重要なんですよ。

「噛む」ことが大切な理由

  • 唾液中の消化酵素アミラーゼは、噛むことでより分泌される
  • 噛むことで食べ物と唾液がよく混ざれば、事前消化になる

唾液の中にはアミラーゼという消化酵素が含まれていますが、このアミラーゼは噛むという行為でより分泌されるようになるんです。

また、食べ物は胃や小腸で消化・吸収されますが、その前段階である口の中で、よく噛んで食べ物と唾液が混ざっていれば事前消化になるのです。食べ物が細かくなっていないと小腸粘膜を通過できませんよね?

小腸での栄養素の吸収を良くするには、食べ物を細かくするために「しっかり噛む」ことが大事なんですよ。

2.献立はバランス良く

食事をしている女性

健康のためにはバランスの良い食事というのはよく言われることですよね?でも、吸収を良くするためにも大切なことなんです。吸収が良くなる栄養素の組み合わせというものがあるんですよ。

例えば、脂質やカルシウムはビタミンDと一緒に摂ると吸収が良くなります。また、タンパク質は鉄と一緒に摂ると良いでしょう。このような吸収を良くする栄養素の組み合わせは、バランスの良い食事から生まれるんですよ。

バランスを揃えるポイント

理想のバランスに揃える簡単なコツとして、まず、食卓に3色の食材を揃えるようにしてみましょう。

食卓に揃えたい3色の食材

ごはん、パン、麺類などの主食となる、糖質中心の「黄」

肉、魚、卵、大豆などメーンのおかずとなる、たんぱく質中心の「赤」

野菜、きのこ、海藻などの副菜となる「緑」

参照:タニタ バランスのとれた食事とは

好き嫌いせずなんでも食べる事が大切なんですね。

3.グルタミンを摂取する

吸収は腸で行われるのですから、やっぱり腸の健康は欠かせませんよね。そのためには、小腸や大腸のエネルギー源となるグルタミンがおすすめ。グルタミンは免疫力が向上するとも言われているんですよ。

グルタミンを多く含む食品

  • 生卵
  • 生肉
  • 生魚
  • 小麦粉
  • 海藻
  • 大豆
  • チーズ
  • トマト

など

グルタミンは、40度以上の熱で効果が弱まってしまうので、生で食べるのがおすすめですよ。

4.乳酸菌を摂取する

ほとんどの栄養素は消化・吸収されますが、実は大部分を排泄してしまっている栄養素もあるんですよ。

それが食物繊維。食物繊維を消化できるのは腸内細菌だけなのです。腸内細菌が食物繊維を発酵して酸に変換し、エネルギー源として吸収されるのです。

腸内細菌には善玉菌と悪玉菌がいて、食物繊維を消化してくれるのは善玉菌です。だから善玉菌が住みやすい環境にして、善玉菌が働きやすくする必要がありますね。

悪玉菌が増え過ぎている環境だと、食物繊維は消化・吸収されない上に、腸の働きが弱まってしまうので、便秘になりやすいんです。

腸内の善玉菌はほとんど乳酸菌なので、乳酸菌を摂取すれば善玉菌を増やすことができますよ。乳酸菌は腸の機能を高めますし、悪玉菌を減らします。免疫機能も向上させると言われているので、良い事ばかりですよね。

乳酸菌で善玉菌を増やして、腸の吸収を良くしましょう。