消化酵素を多く含む食品 – 消化を良くする方法とは
生の物を食べると消化酵素が摂れると書いた本がありますね。しかし、消化酵素を体外から摂取しても、胃で分解されてしまうのです。ですから、上記の食べ物だけ食べても、消化酵素を補給出来る訳では無いというわけです。
一緒に食べた物や直前に食べた物は分解されるかもしれませんが、補給のことまで考えるのには無理があります。整腸剤の一部に消化酵素剤がありますが、それらも胃液に溶けないように作られています。
消化酵素を多く含むもの
消化酵素を多く含む食品には、以下のようなものがあります。
- キウイ
- パイナップル
- 大根
- バナナ
- 発酵食品
消化を良くする3つの食品
消化酵素を多く含む食品を意識するよりも、消化・吸収を助けて、胃や腸を健康にする食品を意識して摂取するべきではないでしょうか?私のおすすめの食品は、キャベツ・キムチ・シソの3つです。
なぜこの3つなのか、詳しく説明していきますね。
キャベツが胃腸に良い?
キャベツは、サラダなど付け合わせとして食べる方も多いのではないでしょうか?でも、あまり意識して食べることはない物でもありますね。しかし、キャベツには胃腸に良い成分が多く含まれます。
ビタミンU
胃酸の分泌を抑えて、胃粘膜の修復を助ける効果があります。別名はキャベジンです。
ビタミンK
脂質の消化・吸収を助けます
食物繊維
食物繊維は、以下の働きをします。
- 便のかさを増して排便を促す
- 腸内の老廃物や有害物質が溜まりにくい環境を作る
- 腸内を弱酸性に保ち善玉菌を増やす
キムチが胃腸に良い?
キムチはあまり食べないという方もいらっしゃるでしょう。しかし、キムチはなんといっても乳酸菌が含まれています。乳酸菌は、以下のような働きをしてくれます。
- 腸内を弱酸性にして、善玉菌を増やす。
- 一部が善玉菌のエサになる。
さらに乳酸菌が腸内に居着くと、以下の働きもするのです。
- 食物繊維やミネラルを吸収しやすくする。
- 腸の排泄活動を活性化する。
- ビタミン類を作る。
- 有害物質を分解する。
- 病原菌の排除。
シソが胃腸によい?
シソが胃腸に良いというのは、意外に思う方もいらっしゃるでしょう。シソはβカロテンの含有量が野菜の中でトップクラスなのです。
βカロテン
βカロテンの一部がビタミンAに変換され、腸の粘膜を健康に保つ働きをします。
シソには、他にも食物繊維や微量ですがビタミンB6も含まれます。
ビタミンB6
胃腸の粘膜を健康に保つ働きをします。
シソを食べる機会は少ないかもしれません。意識して、お刺身の横に多めにおいて食べる等、工夫をしてみましょう。
消化・吸収する力を高めるには、胃腸の健康が大切です。私のおすすめの食品を、他の食べ物のバランスにも気をつけて毎日食べてみてください。