乳酸菌の摂取量の目安 – 1日に必要な量は?
乳酸菌は、ヨーグルトや漬物等の発酵食品を作る時に利用されます。その乳酸菌の最も有名な効果は、整腸効果でしょう。便秘等の、お腹の不調があり、ヨーグルトや乳酸菌飲料を毎日摂取しているという方も多いのではないでしょうか?
そこで「どの位食べたらいいのだろう?」と、疑問が湧く時はありませんか?
乳酸菌の1日の摂取量は?
基本的には、乳酸菌は食品に含まれているものです。特に目安量や摂取量はありません。
ただし、各メーカーは、例えば「飲み切りサイズの乳酸菌飲料、100mℓを6週間飲み続けると効果が出てくるか?」というような実験を行うことがあります。
その実験結果に基づいて、摂取量をホームページ等に載せることもありますが、メーカーによってその結果は違います。摂取量が載っていてもバラバラですが、食べるタイプ100g位、飲むタイプ100mℓ位が平均のようです。
また、サプリメントは効果の期待出来る1日辺りの摂取量を記載した物が多いようです。
乳酸菌は毎日摂るべき?
全ての食品に言えることですが、続けることで効果が期待出来るのであって、1度にたくさん摂取したからといって、効果が直ちに出ることはありません。
もちろん、過剰摂取しても基本的には副作用はありませんが、過剰摂取する意味は無いでしょう。
毎日摂取し続けるということが大切な事なのです。摂取し始めて、最低でも2〜3週間は続けてみましょう。また、乳酸菌に期待される効果が特に必要な場合(例えば、便秘)は、毎日の摂取量を多めにすると良いでしょう。
乳酸菌の効果とは
生きた乳酸菌は、腸内に達すると乳酸を放出して、腸内を弱酸性に保ちます。さらに悪玉菌の栄養素を奪うことで、悪玉菌を減らし、善玉菌を増やします。
そして、一部の乳酸菌が腸内の粘膜に棲み着くと、悪玉菌のテリトリーを奪うことで、悪玉菌を減らします。このような乳酸菌の働きによって、腸内環境が良くなるのです。腸内環境が良くなると、便秘等のお腹の不調の改善だけではなく、そもそもお腹の不調が滅多に起きない腸になるでしょう。
また、腸内環境が良くなると、老廃物がスムーズに排泄されますから、肌のトラブルの改善や代謝も向上されるでしょう。代謝が向上すると冷えやむくみの解消に繋がってくるのです。
乳酸菌は腸内に多く存在する免疫細胞を活性化して、免疫機能を高めます。この働きにより、免疫力が向上するのです。
ですから、病気の予防にも繋がります。特に風邪やインフルエンザ等に有効性が確認されています。また、免疫細胞が活性化していると、体内にガン細胞が発生しても攻撃するので、ガン予防にもなるでしょう。
さらに、アレルギーの起因となるリンパ球の数を減らす働きをします。このリンパ球の数を減らす事で、結果的にアレルギーの症状を緩和する効果に繋がるのです。
「あなたの腸に合う乳酸菌」を摂取しましょう!
また、最近は初めから死滅している「死菌」と呼ばれる乳酸菌入りのサプリメント等が販売されています。生きた乳酸菌は胃液や腸液で死滅するものも多く、生きて腸に達する数は実は少ないのです。
ですが、死菌にも善玉菌のエサとなり、その数を増やす効果や、免疫細胞のエサとなり活性化させる効果が分かってきたのです。
また、生きた乳酸菌よりも1菌辺りの体積が小さいので、1度に大量摂取が可能です。ただし、死菌だけを摂取して効果を期待するのであれば、毎日1兆個の摂取は必要となります。
また、ヨーグルトが合わないと感じる方や、乳製品アレルギーの方もいらっしゃると思います。そのような方は、食物性の乳酸菌を含んだ物が販売されていますので、そちらがおすすめです。
腸内に善玉菌が少ない方は、生きた乳酸菌を摂取する方が、結果的には効果的になります。
あなたの腸内の状態や、期待する効果によってどの乳酸菌を選ぶのか、どれ位摂取するのかは変わってくるはずです。
自分の腸に合いそうな物を選ぶようにしましょう。