過敏性腸症候群「便秘型」の症状は?ストレスケアが必要
過敏性腸症候群の症状と言えば、下痢が知られているかもしれません。しかし、下痢だけではなく、便秘型の過敏性腸症候群もあります。コロコロとしたウサギの糞のような便が特徴的です。
その症状として、便秘の他にも下痢や腹部の違和感、残便感などが見られます。原因として考えられるのは、ストレスや生活習慣の乱れです。
近年、過敏性腸症候群と自律神経、セロトニンの関係も指摘されています。
過敏性腸症候群便秘型とストレスの関係
腸とストレスは切っても切れない深い関係にあります。ですから、過敏性腸症候群の症状をストレスが招いても不思議ではありません。
腸の内容物を運ぶ「ぜんどう運動」をコントロールするのは自律神経。この自律神経はストレスにより乱れます。自律神経が乱れるとぜん動運動のコントロールが正常に出来ません。
セロトニンという神経伝達物質の事も説明しておきましょう。意外かもしれませんが、セロトニンの90%は腸内で作られます。そして、これも、ぜん動運動に関わっている事が判っています。ストレスがかかると、セロトニンの分泌が正常に働かず、ぜん動運動に異常を起こすのです。
このような事から、自律神経失調症の恐れもあるとされています。ストレスケアに特化した治療が必要なのです。
過敏性腸症候群便秘型を治すには
ここまでも説明したように、まずは、なによりもストレスケアが必要です。そして、自律神経はライフスタイルが原因で乱れる事もあります。日頃の、ライフスタイルのケアも不可欠なのです。
日頃から、生活習慣や食生活、ストレスケアを意識して、便秘になりにくい腸を作るように心がけることが大切です。
ストレスをケアする方法
まずは、あなたの「ストレスの原因」を見つけましょう。ストレスの原因は様々ですが、ストレスの原因として「仕事」を挙げる人は多いのではないでしょうか。
仕事のストレスは、どうしようもないと思っている方も多いでしょう。それでは、仕事以外の時間で楽しめる時間を作ってみては如何でしょうか?
ちなみに、私はストレスが溜まると泣ける映画を見るようにしています。泣く事は、ストレス解消に効果的だと考えられています。
また、精神科や心療内科を受診し、心理療法を受けるのも1つの方法です。他にも、精神科に行く前に家族や友人に相談してみるのも良いでしょう。自分では考えつかなかったようなアドバイスが聞けるかもしれません。
ライフスタイルを改善する
過敏性腸炎の原因となる、自律神経の乱れには、様々な原因が考えられます。下記のリストで当てはまるものがあれば、改善しましょう。
- 睡眠不足
- 暴飲暴食
- 喫煙
- 過度のアルコール
- 運動不足
簡単には改善出来ないものもあるかもしれません。あなたのペースで、改善出来そうなことから始めてみましょう。
便秘になりにくい腸を作る
便秘の人の腸内は、悪玉菌に支配されている事が多くあります。悪玉菌に支配された腸は、便秘が一旦治っても、再び便秘になりやすいのです。
では、便秘になりにくい腸とはどんな腸でしょうか?それは、善玉菌の多い、ぜん動運動が盛んな腸です。善玉菌が増えると、善玉菌の刺激によって、ぜん動運動も盛んになってきます。
善玉菌を増やすには、まずは食事を変えましょう。タンパク質ばかり食べると悪玉菌が増えてしまいます。肉、魚、米、パン等の摂り過ぎは控えましょう。また、スナック菓子や加工品の油、肉などの動物性脂肪は便秘を助長します。少なめにして下さい。
だからといって、野菜ばかりを一度にたくさん食べるのも考えものです。野菜に含まれる食物繊維を分解するのは善玉菌です。
悪玉菌に支配された腸内では、食物繊維は分解されず、便の量が増えるばかりになるかもしれません。野菜もバランスを考えながら、適度な量にしましょう。
善玉菌を増やすには、善玉菌そのものを食事で摂取する事が1番です。腸内に潜む善玉菌は、乳酸菌やビフィズス菌です。日頃から、乳酸菌を意識して摂取するように気をつけましょう。
以下の記事では、乳酸菌の摂取方法や、お腹の不調に効果的な理由を説明しています。参考にされてみてください。