あなたの便秘の原因は「水分不足」かも?
日頃から水分をたくさん摂っていますか?
夏は汗をかきますね。また、冬は十分な水分量を摂取できていないことが原因で、水分不足になることが多いのです。また、毎日2リットルくらいは汗や尿で排出されています。
ちゃんと補ってあげないと、カラダに様々な異常が出てしまうんです。
もしかして、あなたの便秘も水分不足が原因かもしれませんよ。
便秘と水分不足って関係あるの?!
便秘と水分についてご説明する前に、私たちと水分についてご説明しましょう。
人間のカラダは水分でできている?!
人間のカラダはほとんどが水分です。胎児は約90%が水分なのに対し、成人は約60~65%、高齢者では約50~55%。
カラダの水分量は、成長するにつれてだんだん減っていくのです。
水分がだんだん減っていくのは、脂肪に変わっていくからです。成人男性と成人女性では女性の方が脂肪が多いので、その分水分量が少なくなっています。また、高齢者になると、老化によってカラダの細胞内の水分量が減るんです。
水分はなぜ必要なの?
人間は、水と睡眠さえしっかりとっていれば、たとえ食べものがなかったとしても2~3週間は生きていられると言われています。しかし、水を一滴も取らなければ、せいぜい4~5日で命を落としてしまうことになります。
体内の水が不足することを脱水症状と呼んでいますが、脱水症状をおこすと、体温を調節する汗が出なくなり体温が上がってしまいます。また、汗や尿が出なくなるため体内に老廃物が溜まり、血液の流れが悪くなり、全身の機能が障害を起こして、死に至ってしまうのです。
私たちにとって、水分がどれだけ必要なものかお分かりいただけたでしょう。
では、便秘と水分にはどんな関係があるのでしょうか?
便の水分不足で便秘になる?!
人間のカラダは、体内の水分が不足すると、体外に排出する水分を減らす仕組みになっています。例えば、水分不足の時は尿の水分が少なくなって、濃い尿になります。便についても同じで、便に含まれる水分が減ってしまうのです。
ちょっと思い出してみて下さい。便秘の時、便は硬くありませんでしたか?
これでは、便が出にくくなるのは当たり前ですね。これは、便の水分が少ないためなんです。
では、なぜ水分が少なくなるのでしょう?
水分が少ないと便が硬くなる?!
食べた物が、便として排出されるまでの流れは、
⇒ 小腸でさらに消化、栄養分の吸収
⇒ 大腸で水分の吸収、食物繊維・ミネラルの消化・吸収
では、どうすれば、水分を含んだ、軟らかく出しやすい便になるのでしょう?それには水分補給です。
便秘に効果的な「水分補給」の方法とは?!
一番効果的なのは、朝起きてすぐに水を飲むことです。
朝起きた時、胃の中はからっぽですね。そのからっぽの胃を、水で刺激する(朝起きてすぐ水を飲む)と、大腸のぜん動運動のスイッチが入って、便意が起こるんです。
もちろん、寝ている間に失った水分の補給にもなりますから、一石二鳥ですね。
また、朝は、ぜん動運動のピークを迎える時間でもあります。本来、1日のうちで1番便意がもよおされる時間なのです。
朝の便意を逃さないように、朝トイレに行く習慣をつけると良いですね。
便秘にはどんな水が良い?
水には、軟水と硬水があります。
水の硬度の分類
水の硬度は「水中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量(カルシウムイオンとマグネシウムイオンの量)」を表したもの
- 硬度100以下 軟水
- 硬度101~300 中硬水
- 硬度301~ 硬水
日本の水の硬度はおよそ20~60の間に入り、ほとんどが軟水です。硬水の代表的なものをあげると、フランスのヴォージュ地方の水「コントレックス」は硬度が約1468を超える超硬水、同じくヴォージュ地方から採水しているミネラルウォーター「ヴィッテル」も約315の硬度の硬水です。このように、ヨーロッパや北米などの水には硬度の高いものが多く存在します。
便秘に良い水はどれ?
便秘に悩んでいる方は、硬水の方が良いでしょう。それは、硬水の多くはマグネシウムを多く含んでいるからです。
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- 便のもととなる食べ物のカスを軟らかくする作用
- 腸の粘膜を過剰な刺激から保護する作用
- 神経の興奮を抑える作用
最近では、パナジウムを含む水がデトックス効果で注目されています。パナジウムは、マグネシウムと同じくミネラルです。でも、まだ研究があまり進んでいないので、分かっていないことも多くあまりおすすめできません。
単純に水といっても、味や成分、風味はそれぞれ違います。また、いくらマグネシウムが便秘に良くても、美味しくないと続けられません。
あなたにとって飲みやすく、効果がありそうな水と出会えると良いですね。