ストレスが招く「腹痛」を解消するには?強い腸を作る
夜家でゆっくりしている時や休日にはそんなことはないのに、週末明けの出勤日、通勤途中の電車の中、大事な会合へ向かう道すがら、そんな時に急にお腹が痛くなることはありませんか?
もしかするとその腹痛、ストレスが原因の過敏性腸症候群かもしれません。
ストレスが腹痛の原因?!改善の決め手は?
不規則な生活や暴飲暴食も過敏性腸症候群を引き起こしますが、一番の原因はストレスと言われていて、その症状はお腹に関するものだけではありません。
- 腹痛
- 便秘
- 下痢
- 腹部の不快感
- 腹部の張り
- オナラの増加
自律神経は、私たちが自分の意思では動かせない心臓や胃腸などの内臓をコントロールしている神経。 自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあって、これらがバランス良く切り替わることで内臓の働きを調節しています。 自律神経をコントロールするのは、脳にある視床下部(ししょうかぶ)というところです。 視床下部は脳底部に位置し、自律神経機能の制御を担う中枢で、交感神経・副交感神経機能および内分泌機能を調節している。 また、視床下部は摂食行動・性行動・睡眠などの本能行動の中枢、および不安や怒りといった情動行動制御の中枢と考えられている。 さらに視床下部はストレス反応の中枢であり、特に視床下部室傍核ではストレスに応答して種々の神経ペプチド・ホルモン群が産生・分泌され、生体のストレス反応に対して重要な役割を担っている つまり、ストレスを受けると視床下部が反応してさまざまな物質を産生し、それによって交感神経と副交感神経のバランスが崩れるのです。その結果、体のあちこちで支障が出るんです。 腸も、視床下部-自律神経(交感神経・副交感神経)にコントロールされているので、ストレスによって影響を受けます。 交感神経が働き過ぎる 副交感神経が働き過ぎる 現代社会はさまざまなストレスがあって、ストレスを受けないで過ごすことは私たちには難しいですよね。 でも、ストレスを溜め込んでしまうと、腸だけでなく健康そのものや心まで病んでしまうことに... ですから、自分に合ったストレス解消法を見つけて、ストレスを発散するようにしましょう。 「ストレスを解消しなければならない」と強く感じてしまうと、それがストレスになり兼ねません。ですから、まずは心を楽にしましょう。 例えば、好きな音楽を聴きながら走ると、リラックス効果とストレスホルモンの分解が同時に起こるので、とても効果的ですよ。 緊張していたり、イライラする状態だと、脳内にβ波が出ています。でも、ゆったりとした曲を聴いていると、徐々にα波が現れてきます。このα波が出ている状態がリラックスした状態。 また、ストレスを感じると、人の体の中ではコルチゾールというストレスホルモンが分泌されています。でも、走って有酸素運動をすると、このコルチゾールの分解が進むんですよ。 もちろん、走らなくても、音楽を聴きながら読書するのも良いですね。お風呂で読書やDVD鑑賞というのもリラックス効果を高めるでしょう。 ポイントは、義務感を減らすこと。自分だけの「お気に入りの時間」を持つようにしましょう。 ここでいう強い腸とは、「腸内環境が良好な腸」のことです。 強い腸を作るには、乳酸菌が効果的。乳酸菌には、腸内粘膜の機能を増強する作用や、腸内の善玉菌を増やす作用があるんです。 ここで、カルピス株式会社と徳島大学医学部の共同研究をご紹介しましょう。 解剖実習期間中のストレスで、不安感や不眠を感じている医学科学生さん24名に、L.ガセリ菌CP2305株を含む発酵乳または含まない発酵乳を4週間飲んでもらいました。 その結果、L.ガセリ菌CP2305株を摂取していた学生さん(右側)は、便秘や下痢が改善しました。 実は、同じ研究で、乳酸菌にストレスを緩和する効果があることも分かっているんです。 L.ガセリ菌CP2305株を摂取していた学生さん(青色)は、不安感からくる体調の不調や、不眠が改善していたのです。 日頃から、乳酸菌を含んだ食事をしっかりと摂取すれば、ストレスを減退し、強い腸を作ることができるでしょう。
ストレスが自律神経を乱してしまう?!
腸の働きが弱くなる
便 秘
腸が働き過ぎる
下 痢改善の決め手は強いハート!
ストレス解消に最も大切なのはリラックス
改善の決め手は強い腸!
乳酸菌にはストレス緩和作用もある