腸内環境が悪い!体に与える影響と悪化を防ぐ対処法とは?


「腸内環境悪化」

四字熟語のようなこの言葉は、普段あまり意識しないことだと思います。

普段意識しない「腸」は、実は人の健康にとって重要な役割を担っています。そして腸内環境が悪化してしまうと、さまざまな症状を引き起こします。

ですが、腸内環境が悪いのかをどのように見分けたらよいのか、あまり知られていません。

何らかの症状が出てから気にする方がほとんどだと思います。

ここでは、「腸内環境が悪いのかな・・」とお悩みの方へ、腸内環境の悪化を見分ける方法と、悪化を防ぐための対策情報をお届けしていきます。

あなたの腸内環境は、良い悪い?

疑問を感じる女性

腸内環境は日々の生活習慣によってつくられます。

生活習慣を振り返ることが、腸内環境の良し悪しを知る第一歩となりますので、まず初めに、腸内環境を悪くする生活習慣になっていないかチェックしてみましょう。

【このような生活習慣になっていませんか?】

  • 偏った食生活になっている
  • 寝不足な日が続いている
  • 過度なダイエットをしている。(食事制限など)
  • リフレッシュ出来ていない
  • あんまり運動していない

一つでも該当している方は、例え症状が出ていなくても、腸内環境が悪化している可能性があります。

では、次に症状をチェックしていきましょう。

【このような症状に心当たりはありませんか?】

  • 下痢・便秘に悩まされている
  • なかなかダイエットに成功しない(痩せにくくなっている)
  • 病気にかかりやすくなったような気がする
  • 肌荒れがひどいかも・・
  • よくイライラする・・

このような症状にお悩みの方は、腸内環境が悪化している可能性があります。

生活習慣、症状ともに一つも当てはまらなかった方は、腸内環境は「良い」状態にあるでしょう。

次では、腸内環境が悪化する原因について見ていきます。

腸内環境が悪くなる原因は?

腸内環境は、腸内細菌のバランスが乱れたり、自律神経が乱れたりすることによって悪くなります。

腸内細菌のバランスの乱れ

悪玉菌が優勢な状態

腸内の「善玉菌」と「悪玉菌」のバランスが崩れて、悪玉菌が優勢になると、体にさまざまな悪影響を及ぼすようになります。お肉などの高たんぱく、高脂質な食べ物は悪玉菌のエサとなります。

ファーストフードやお菓子などが食事の中心となっている方は、悪玉菌優勢の腸内環境になっている可能性が高いです。

自律神経の乱れ

寝不足やストレスなどで自律神経の乱れが起きると、腸内環境を維持するための機能に不調をきたします。

腸内環境の悪化による影響

腸内環境が悪化すると、腸の正常な機能が失われて体に影響が出てきます。

代表的な影響をご紹介します。

下痢・便秘しやすくなる

便秘

悪玉菌優勢の腸内環境になると、腸内に腐敗物をため込みます。この腐敗物から発生する有害物質の影響で、下痢や便秘といった症状が現れるようになります。

痩せにくくなる

悪玉菌優勢になると、体の中に毒素をため込んでしまい、痩せにくい体質となります。ダイエットに効果的な食事をとっても、マイナス要素が働き、効果が下がってしまいます。

免疫力ダウン

腸内環境が悪化すると、腸内細菌の免疫システムにも不調をきたします。免疫力が落ちてしまうと、病気にかかりやすくなったり、アレルギー反応を起こしやすくなったりします。

肌荒れしやすくなる

悪玉菌が作り出す毒素は、体内をめぐって肌にも影響します。腸内環境が悪化して悪玉菌の量が増えるたびに影響が大きくなっていきますので、肌荒れの原因になります。お肌によい化粧品などで補っても、マイナス要素が働き、効果が下がってしまいます。

健康の負のサイクルに突入する恐れ

お腹が張っている女性

「肌荒れが気になるし、便秘も気になる・・それに痩せないんだけど!!」そのような状態では、ますますストレスをため込んでしまい自律神経が乱れ、免疫力が落ちてしまいます。ストレス発散のために、ドカ食いしてしまうかも知れません。腸内環境はどんどん悪化してしまいます。

この健康の負のサイクルを避けるためにも、腸内環境の悪化を防いでいくことが大切です。

腸内環境の悪化を防ぐ方法

腸内環境の悪化を防ぐことは、すなわち、生活習慣を改善することに他なりません。

具体的には、2章で述べた「腸内環境が悪くなる原因」を取り除いてあげることが大切になります。では、どんな方法で悪化を防げるのか見ていきましょう。

腸内細菌のバランスを良くしよう

腸内環境を守る主役「善玉菌」を取り入れる食事が大切です。善玉菌には「ビフィズス菌」や「乳酸菌」などがあり、スーパーなどでもこれらを豊富に含んだ商品が多数置かれています。

代表的なものでは、ヨーグルトや乳酸菌飲料などが有名です。

ヨーグルト

また、食物繊維やオリゴ糖は善玉菌の栄養源になりますので、合わせて摂取するのがおススメです。食物繊維は納豆や玄米、オリゴ糖はバナナやハチミツなどに含まれています。

食べ物の好みもあると思いますので、善玉菌を取り入れるメニューを考案して、毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

例えば、ヨーグルトに切ったバナナを入れて、ハチミツをかけて食べるのも良いでしょう。

善玉菌を増やす食べ物は次の記事で詳しく紹介しています。

なお、悪玉菌を減らす方法については、次の記事で詳しく紹介しています。ぜひ読んでみてください。

自律神経の乱れを整えよう

日々の生活に多少のストレスはつきものですので、ストレスをため込まずに発散していくことが大切です。

自然なことですが、映画が好きな方は映画観賞を、カラオケが好きな方はたまには思いっきり歌ってストレスを発散するなど、自分自身が好きなことを取り入れていくのが良いと思います。ただし、夜遅くまで起きて睡眠不足になるなど、いきすぎには注意が必要です。

他にはウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、ストレス発散効果に加えて、ダイエット効果も期待できますので、おススメです。

ウォーキング

続けることが大切

腸内環境は一日で作られません。継続して腸内環境を整えて、悪化を予防していくことが大切です。無理をせずに自分にあった方法を選んで、普段の生活に取り入れていくことを心掛けましょう。

続けていくことではじめて「あれ?なんか調子いいかも」と効果を実感出来るようになります。

心配ならば医療機関の受診を

医者に相談する女性

急激な腸内環境の悪化は、腸からの大事なサインである可能性があります。いつもと違う違和感を覚えた場合は、「そのうち治るだろう」と放置するのではなく、早めに医療機関を受診しましょう。

腸内環境を改善する方法は次の記事で詳しく紹介しています。日々の対策の参考としてぜひ読んでみてください。

まとめ

腸内環境の悪化で、健康に良いことはありません。

腸内環境の悪化を改善することは、便秘などの症状の改善や、美容・ダイエット効果を得られるなど、健康面においてプラスになることばかりです。まずは出来るところからでも、悪化を防ぐ習慣を取り入れていくことが大切です。

また、「腸の状態がちょっと悪いのかな・・」と不安を感じている方は、一度医師の診察を受けるようにしましょう。