食物繊維の効果 – 正しい摂り方で便秘を改善!
日頃から、辛い便秘やお腹の張りなど、お腹の違和感を感じてはいませんか?そんなあなたにおすすめしたいのが食物繊維をしっかりと食べることです。
食物繊維は、「第6の栄養素」と呼ばれる程、重要な栄養成分です。その1番の役割とは、「腸内のお掃除」です。食物繊維を含んだ食べ物を摂取すると、便秘やお腹の張りを改善する効果があります。
食物繊維の間違った摂り方とは
便秘を治すためには、食物繊維をたくさん摂ることはとても重要です。しかし、間違った知識のまま食物繊維を摂取し続けることは、逆に危険かもしれません。実は、食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があります。
突然ですが、食物繊維を多く含む食べ物を思い浮かべてみて下さい。キャベツなどの野菜を思い浮かべませんでしたか?
キャベツなどの野菜に多く含まれるのは不溶性食物繊維です。実は、私たちが摂取しやすいのは、この不溶性食物繊維なのです。しかし、そこにそもそもの問題があります。
不溶性食物繊維を摂り過ぎてしまうと、便秘や下痢、お腹の張りを引き起こすことがあります。つまり、便秘を解消させるはずが、逆効果になってしまうということです。
その原因は、不溶性食物繊維を摂りすぎると、腸内の水分を吸い込みすぎてしまい、便が固くなってしまうからです。
水溶性食物繊維だけ摂取すれば良い?
では、水溶性食物繊維だけを摂取したらいいのでしょうか?先に結論を言っておきますと、それは間違いです。そもそも、食物繊維が、便秘やお腹の張りに効果があるのは、以下のような働きをするためです。
- 水を含んで便を柔らかくして、便のかさを増すことで排便を促す
- 腸内の老廃物や有害物質が溜まりにくい環境を作る
- 体の中に入った食べ物の中の有害物質を吸着して、便と一緒に排泄する
- 大腸内を弱酸性に保ち善玉菌を増やす
食物繊維の効果を高める方法
お腹の調子を整え、健全な状態を維持するには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を、バランスよく摂取することです。理想のバランスはそれぞれ2対1のバランスです。水溶性食物繊維が1で、不溶性食物繊維が2です。
そして、よく噛むことももちろん重要です。食物繊維は、消化に悪いものが多いのです。よく噛まないと、食べれば食べるほど腸に負担をかけます。これでは、便秘が悪化することにも繋がってしまいます。
食物繊維を多く含む食べ物
水溶性食物繊維は、以下のような食べ物に多く含まれます。
- 海藻
- こんにゃく
- 果物
- 納豆
不溶性食物繊維は、以下のような食べ物に多く含まれます。
- 歯ごたえのある野菜(ブロッコリー、キャベツなど)
- 豆類
- イモ類
- きのこ
- 精製していない穀類
しつこいようですが
- 水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂取すること
- よく噛むこと
以上のことをしっかりと意識しながら、注意して食事をするように心がけて下さいね。