「腸に良い」とされる、薬膳の食材 – 東洋医学で腸内環境を整える
中国には、「薬食同用」という言葉があります。意味は、「食材も薬と同様に扱うべきだ」という考え方です。薬食同用の考えを食事に用いると、病気になりにくい体を作ることができます。
こうした食事・調理方法に対する考え方を、東洋医学の言葉では、薬膳といいます。その薬膳の食材の中には、腸にとって良いとされているものが数多くあります。
目次
東洋医学の基本的な考え方
普段、私たちが受けている一般的な病気の治療は、西洋医学です。西洋医学は、「悪いところを、手術や薬で取り除く」という考え方と言えます。西洋医学は、科学の発展に伴い、著しく進歩しました。その中でも、ガンやウィルス性の病気には、特に大きな成果が出ています。
しかし、検査で異常が発見出来ない病気や痛みには、対策が講じられないことや、薬の副作用による体への悪影響など、問題点もあります。
その西洋医学の問題点を補うことが出来るのではないかと期待されているのが、東洋医学です。東洋医学は、体の自然治癒力を引き出すことによって、健康維持や病気の改善を目指す伝承医学です。2000年以上前の中国で生まれたものです。
日本の医療と東洋医学
現代の日本で用いられている東洋医学は、古代中国のものから変化しています。
5〜6世紀頃に、東洋医学は中国から日本に渡ってきました。以後、日本において、独自の変化を遂げています。日本の文化や風土に合うように作りかえられたのです。
その後、明治時代に西洋医学が日本の医学の中心となりました。
近年になり、上記のように東洋医学が見直され、医師も東洋医学を用いるようになっています。
腸に良いとされる食材
薬膳の食材の中でも、腸に良いとされるものを一覧でご紹介します。症状に合わせて普段の食事の中に取り入れてみてください。
【腸を温める作用がある食材】
- 胡椒
- もち米
- 鶏肉
- ニラ
- カブ
- ショウガ
- サケ
【食欲増進効果がある食材】
- 唐辛子
- 梅
- ラズベリー
- サンマ
- アジ
- 日本酒
- ワイン
【消化を助ける効果がある食材】
- シナモン
- パイナップル
- サクランボ
- ネギ
- 大根
- 白菜
【腸を丈夫にする作用がある食材】
- 松の実
- サバ
- カボチャ
- もち米
- 牛肉
- にんにく
- 栗
- サツマイモ
- 大豆
- エンドウ豆
- ソラ豆
- 牛乳
- 鴨肉
- キャベツ
- 春菊
- シイタケ
- 小麦
【腸を潤す作用のある食材】
- クルミ
- アンズ
- ゴマ
- ハチミツ
- バナナ
- クラゲ
【整腸作用のある食材】
- イワシ
- ニラ
- しそ
- ヨーグルト
- イチジク
- キウイ
- カツオ
- アユ
- ジャガイモ
- 白砂糖
【腸の痛みの緩和効果のある食材】
- カブ
- ネギ
- そば
【下痢を抑える効果がある食材】
- 酢
- ブルーベリー
- キクラゲ
【便通を良くする効果がある食材】
- イチジク
- サツマイモ
- じゃがいも
- サトイモ
- レタス
- キウイ
- バナナ
- ゴマ油
- 大麦
- ゴボウ
- ほうれんそう
- たけのこ
【腸の熱をとる効果がある食材】
- 豆腐
- ほうれんそう
これらをうまく組み合わせて、美味しく食べるだけでも、腸に良い効果が得られます。