腸に負担をかける食事、していませんか?負担のない食べ方は


自分が毎日食べている食べ物に、どれだけ気を遣っていますか?実は、意外な食べ物が腸に負担をかけることがあるものです。お腹を下している時や、病気で体が弱っている時は、特に腸に気を遣った優しい物を食べたいですね。

あなたが腸に良いと思って食べているものが、実は腸に負担をかけているとしたら・・・

例えば、腸に良い栄養成分の1つである食物繊維ですが、これも食べ過ぎると腸にとって大きな負担となります。しかし、多くの人が考えているように、確かに、食物繊維は腸内を掃除する効果や善玉菌を増やす働きをします。

食物繊維

食べ方やバランスを間違えなければ、腸にとっては良い働きをしてくれるのも事実です。食物繊維が「なぜ負担になるのか?」を、もう少し詳しく説明していきます。

腸に負担をかける食品

腸に負担をかける食べ物や飲み物には、以下のようなものが挙げられます。

  • 油っこい物
  • 刺激の強い物(香辛料・アク・酸味等)
  • 消化しにくい物
  • 度を超した物(熱すぎる・甘すぎる等)
「まあ、そうだろうな」と思うものばかりでしたか?
確かに、油っこい物や刺激の強い物、度を超した食べ物は当然ですよね。しかし、私がこの中で特に注目していただきたいのと思うのは、消化しにくい物です。

先程の食物繊維を多く含む食べ物の大半が、消化しにくいものなのです。食物繊維だけではなく、消化しにくい食品は多くあります。例えば、以下のような食品は消化しにくい物です。

・玄米 ・すじこ ・脂ののった肉
・赤飯 ・納豆 ・いか、たこ
・コーンフレーク ・おから ・カマボコ
・そば ・油揚げ ・牡蠣を除く貝類
・ラーメン ・目玉焼き ・海藻類
・さつまいも ・生卵 ・脂ののった魚
・こんにゃく ・ハム、ソーセージ ・オクラ
・枝豆 ・鶏肉の皮 ・ネギ
・キノコ ・セロリ ・漬け物

意外な食べ物が見つかりませんでしたか?

この中には、食物繊維が多く含まれる物がたくさんあるのです。玄米・赤飯・納豆・海藻類・オクラ・セロリ等がそうです。
また、漬け物には腸に良い食物性乳酸菌が多く含まれています。漬け物は腸の健康に気を遣っている方も、そうではない方もよく食べていると思います。しかし、その漬け物も腸に負担をかけているのです。

消化しにくい物が腸に負担をかける理由

消化しにくい物が腸に負担をかけるのは、消化に時間がかかり過ぎて腸が休めないからです。
口から入った食べ物が、小腸で滞在する時間は、3〜6時間。大腸では8時間〜10時間以上です。特に食物繊維等は、固い細胞で出来ているために、滞在時間が延びてしまいます。

腸に負担をかけない食事の仕方

食事をする女性

腸に負担をかける食事がお分かりいただけましたか?だからといって、「腸に負担かける食品を食べないように」なんて言いません。消化しにくい物も、体や腸には必要ですから。

腸に負担がかからないようにする1番大切なことは良く噛むことです。良く噛むと細かくなるだけではなく、唾液と食べ物が良く混ざり消化を助けます。

それから、偏食をしないで下さい。いろいろな食品をバランス良く食べましょう。例えば、消化しにくい物と消化しやすい物を一緒に食べるだけでも、腸の負担は軽減されます

腸に何かしら違和感や不安のある時には、腸に負担をかける食品を減らすことがまずは大切です。

日頃から、自分が食べているものの種類によく注意してみてください。きっと、何をどのくらい食べれば腸にとって負担になるのか、自然と理解できるようになるはずです。