ヨーグルト

善玉菌という言葉について、すでにご存知の方も多いと思います。
私たちの腸内環境は、そこに生息する「腸内細菌」と呼ばれる微生物によって、健康状態が左右されています。

ヒトの腸内には一人当たり100種類以上100兆個以上の腸内細菌が生息しており、糞便のうち、約半分が腸内細菌またはその死骸であると言われている。
宿主であるヒトや動物が摂取した栄養分の一部を利用して生活し、他の種類の腸内細菌との間で数のバランスを保ちながら、一種の生態系(腸内細菌叢、腸内常在微生物叢、腸内フローラ)を形成している。

腸内細菌は、..(一部省略)宿主にエネルギー源を供給したり、外部から侵入した病原細菌が腸内で増殖するのを防止する感染防御の役割を果たすなど、宿主の恒常性維持に役立っている。

出典:「Wikipedia – 腸内細菌

私たちの腸の中に存在する腸内細菌は、私たちの健康を維持する上で、必要不可欠な働きをしてくれるものです。免疫力の向上や、健全な消化活動など、その効能を上げればキリがありません。

ところで、私たち人間は、私たちにとって「良い働きをする」と思われる菌たちのことを「善玉菌」と呼んでいます。その対極にある菌、つまり悪い働きをすると思われる菌のことを「悪玉菌」と呼んでいます。

話が逸れてしまうので、ここでは細かい説明は省きますが、善玉菌だけが私たち人間にとって必要な菌とは限りません。大切なのは、善玉菌が優勢な腸内の環境です。
そういった意味では、腸内環境が良くないと思われる方にとって、善玉菌は必要なものです。

善玉菌が足りないなら、ヨーグルトが良い?

ヨーグルト

善玉菌(乳酸菌)と言えば、ヨーグルトを思い浮かべる人がほとんど

では、善玉菌を増やしたいのなら、ヨーグルトをたくさん食べれば良いのでしょうか?善玉菌は、ほとんどの場合ビフィズス菌乳酸菌のことを指しています。

いずれも、確かにほとんどのヨーグルトには含まれている菌です。昨今では、乳酸菌や善玉菌の有効性が大きな話題を集めています。
そのような中、「ヨーグルトは健康に良い」という報道も、よく目にします。

しかし、実際はそう単純ではありません。

まず、ヨーグルトに含まれる乳酸菌のほとんどは、腸に届くまでに死滅してしまいます。これは、体内に存在する「胃酸」によって乳酸菌が殺されてしまうことが原因です。
およそ90%もの乳酸菌が、腸に届くまでに死滅してしまうのです。

さらに、「生きて腸に届く」とされるヨーグルトでも、あなたの腸内環境に住む乳酸菌と相性が合わなければ、すぐに体外へと排泄されてしまうのです。

  • 90%の乳酸菌が、腸に着くまでに死滅している。
  • 腸に届いても、定着できるかどうかは相性次第。

あなたに合った乳酸菌を増やすには

大切なことは、今あなたの腸内で活躍する「善玉菌」たちに、大いに活躍してもらうことです。

そのためには、まずは悪玉菌の元となる体の負担となるような食べ物(脂分の多いものや、消化の負担となるような物)を食べ過ぎることを避けることです。

乳酸菌を増やしたいなら、食生活を改善すること。脂分の多いもの、消化に悪いものを食べすぎない。

それから、前述した理由により、ヨーグルトは過剰に食べ過ぎても意味がありません
もちろん、毎日食べた方が体内の乳酸菌を活性化できるのでオススメです。しかし、一度に大量に食べ過ぎると、下痢の原因にもなります。あくまでも、適度に摂取するように心がけましょう。

また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、通常は「動物性乳酸菌」と呼ばれる、動物の「乳」を栄養分として繁殖する菌です。この乳酸菌は、腸に届くまでに死滅しやすいとお話ししました。
これとは異なり、植物の糖分を栄養分として繁殖する「植物性乳酸菌」は、より繁殖能力が高く、生きて腸に届く確率は高くなります。

最近では、植物性乳酸菌の含まれるヨーグルトも販売されていますので、試してみると良いでしょう。

ヨーグルトに「即効性」はない

結論を書けば、どのヨーグルト(どの乳酸菌)を選んだからと言って、すぐに腸内環境が良くなることは考えられません。
あなたに合う乳酸菌が腸内に住み着くまで、長い時間をかけて食べ続けること。そして、ヨーグルト以外にも発酵食品や食物繊維など、バランスのとれた食生活を続けることの方が、より重要です。

 


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