就寝前の夕食は、胃や腸に負担をかけます。「食べてすぐ寝ると牛になる」とはよく聞きますが、「太りやすくなる」という意味においては真実です。睡眠の質も下がるし、脳卒中急性冠動脈疾患のリスクが高まります。
しかし、就寝前の食事の怖さは、もっと根深く、全身に影響を及ぼすところにあるのです。

高カロリーな食事

就寝前の夕食が腸に与える影響

わたしたちの体には、体内時計があります。その体内時計の指令を受けた自律神経が、体の各機能に影響を与えて、体内リズムを作っています。

自律神経には、体を活動的にする交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経があります。その2つがバランスを取り、リズムを作っているのです。そして、この自律神経の働きによって、腸のリズムも作られています。

夜になると、自律神経は切り替わり、体はリラックスし始めます。胃液の分泌は盛んになるのですが、腸の排便活動である「ぜんどう運動」は、活発化しません。そのため、就寝前の食事は腸のリズムを乱します。これが、腸内環境の乱れとなるのです。
また、腸は、体の中で1番の免疫機能を持っています。腸のリズムは免疫機能と関係しています。腸のリズムの乱れは、全身の免疫力低下を招くのです。

わたしたちが寝ている間も、腸は動き続けています。ごはんを食べて3時間もすると、胃の中はからっぽになります。すると、小腸から「モチリン」というホルモンが分泌されます。このモチリンは、ぜんどう運動を促す働きをします。
モチリンは、空腹時にしか分泌されません。就寝前の食事だと、眠りについても胃の中がいっぱいでモチリンが働けないのです。

「胃」に与える影響と、消化不良の問題

就寝前に夕食をとると、まず、胃には、直接影響が出ます。夜に限らず、食べてすぐ寝ると胃が活動する時間の余裕がなく、消化不良を起こします。胃酸が逆流して気管を痛めたり、逆流性食道炎になることもあります。就寝前の食事を習慣にすると、食道の炎症が慢性化して、食道ガンも発生しやすくなります。

睡眠時に、胃の中に消化するべき食べ物が残っていると、体全体に巡るはずのエネルギーが、消化に費やされます。そのため、体がリフレッシュ出来ないまま朝を迎え、寝不足体のだるさを感じてしまうのです。
「食べてすぐ寝ると、太る」原因は、血中の糖がほとんど使われないままなので、インシュリンが大量に分泌され、睡眠中のほとんどの時間、中性脂肪へ栄養を送り続けるためです。その結果、中性脂肪が増えてしまうというわけです。

他にも、脳卒中急性冠動脈疾患のリスクを増やすデータも出ています。

就寝前の食事は、体にとって何一つ良いことがないということが、わかっていただけたでしょうか?
腸にも体にも理想的な晩ごはんの時間は、19時から20時です。仕事などで難しい方も、なるべく早い時間に食べるようにしましょう。


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