オリゴ糖のトクホ(特定保健用食品)。最近は、ご近所のスーパーやドラッグストアなどでもよく見かけるようになりましたね。

特定保健用食品《 トクホ 》とは、不適切な生活習慣に伴う健康リスクを低減するように工夫された食品です。

トクホ

出典:日本健康・栄養食品協会 トクホ

オリゴ糖は、整腸作用や腸内細菌を増やす作用があるとして、トクホに認定された商品がたくさん出ているんです。

オリゴ糖とその便秘改善効果を徹底検証!

ブドウ糖や果糖などの単糖がいくつか結合したものを「オリゴ糖」と言います。

代表的なオリゴ糖

  1. フラクトオリゴ糖
  2. 大豆オリゴ糖
  3. 乳果オリゴ糖
  4. ガラクトオリゴ糖
  5. キシロオリゴ糖
  6. イソマルトオリゴ糖
  7. ニゲロオリゴ糖

フラクトオリゴ糖

原料はショ糖で、ショ糖の約30~60%の甘さ。アスパラガス、ニンニク、ゴボウ、タマネギなどの野菜類やはちみつに含まれています。

トクホとして許可されている機能

  • おなかの調子を整える
  • ミネラルの吸収を助ける

大豆オリゴ糖

原料は大豆ですが、他のマメ科植物にも多く含まれ、砂糖の70%の甘さ。

トクホとして許可されている機能

  • おなかの調子を整える

乳果オリゴ糖

原料はショ糖と砂糖。砂糖とほぼ同じくらいの甘さで、オリゴ糖の中では一番甘いと言われています。

トクホとして許可されている機能

  • おなかの調子を整える

ガラクトオリゴ糖

原料は乳糖で、母乳や牛の初乳の中に含まれています。

トクホとして許可されている機能

  • おなかの調子を整える

キシロオリゴ糖

原料はトウモロコシの食物繊維で、タケノコにも少量含まれています。

トクホとして許可されている機能

  • おなかの調子を整える
オリゴ糖の中では最も少量で整腸作用を発揮すると言われているんです。

イソマルトオリゴ糖

原料はトウモロコシのでんぷんで、はちみつや味噌、醤油にも含まれています。他の糖類に比べて熱や酸に強く、発酵されにくいのが特徴です。

トクホとして許可されている機能

  • おなかの調子を整える

ニゲロオリゴ糖

黒麹(くろこうじ)カビが産生する多糖から発見されたオリゴ糖で、でんぷんに含まれます。また、清酒、はちみつ、麹汁、ビールなどにも含まれていて、発酵食品の芳醇(ほうじゅん)なコクや味をもたらす糖質として知られています。

健康な高齢者の免疫機能を増進するという研究報告があります。

オリゴ糖をもっと詳しく知りたい人はこちら

オリゴ糖が便秘を改善する!

オリゴ糖の便秘改善効果は、さまざまな研究で示されているんです。

コーヒー豆から抽出されたコーヒーオリゴ糖の効果

味の素ゼネラルフーヅ株式会社(AGF)が発見したコーヒー豆マンノオリゴ糖(コーヒーオリゴ糖)での研究結果をご紹介しましょう。

コーヒーオリゴ糖を1日1g、2週間にわたって被験者が摂取したところ、排便回数・排便日数ともにコーヒーオリゴ糖の摂取量が増加するごとに上昇傾向を示しました。

オリゴ糖の便秘改善効果

また、便中のビフィズス菌占有率を調べたところ、摂取前9%、摂取後は31%まで上昇しました。

出典:味の素ゼネラルフーヅ株式会社 コーヒーオリゴ糖の便秘改善効果

つまり、コーヒーオリゴ糖によって腸内の善玉菌であるビフィズス菌が増殖し、その結果、腸内環境が整えられて、便秘が改善したのですね。

りんごから抽出されたりんごペクチンオリゴ糖の効果

続いて、株式会社ニチロ中央研究所が行ったりんごペクチンオリゴ糖での研究結果をご紹介しますね。

20歳~60歳の便秘気味(排便が週に5回以下)の人7名(男性6名、女性1名)に、りんごから抽出したペクチンオリゴ糖5g入りの飲料100mLを毎日1本、2週間飲んでもらいました。

その結果、りんごペクチンオリゴ糖の摂取前は、排便回数の平均が週に3回だったのが、摂取し始めて2週目に週5回に増えたのです。さらに、排便日数も摂取2週間で増えました。

この研究をもっと詳しく知りたい人はこちら

実は、この人での研究の前に、りんごペクチンオリゴ糖をさまざまな腸内細菌に与えるという実験が行われていて、
  • 善玉菌のバクトロイデス属やビフィドバクテリウム属は、りんごペクチンオリゴ糖を利用する
  • 悪玉菌のクロストリジウム属は、りんごペクチンオリゴ糖を利用しない
  • 酢酸・酪酸・乳酸が増え、腐敗物質は少なかった
という結果が得られていました。

つまり、りんごペクチンオリゴ糖をエサにして善玉菌のバクテロイデス属やビフィドバクテリウム属が増え、その結果、腸内環境が改善されて便秘が改善したのでしょうね。

このように、オリゴ糖が腸内細菌のバランスを改善するという効果についても、さまざまな研究が行われています。

オリゴ糖が腸内細菌バランスを改善する!

日本オリゴ株式会社の研究結果を紹介しましょう。

これは、フラクトオリゴ糖を1日15g摂り続けると、2週間で善玉菌が優勢になるという結果です。

オリゴ糖の善玉菌増加効果

出典:日本オリゴ株式会社 オリゴ糖の善玉菌増加効果

また、イギリスのレディング大学でも似たような研究が行われています。

50歳以上の健康な成人37名を対象に、ガラクトオリゴ糖もしくは偽薬(プラセボ)4 gを含むジュースを1日2回、3週間にわたって摂取させました。結果、便中のビフィズス菌量が増加しました。

出典:株式会社わかさ生活 オリゴ糖のビフィズス菌増加効果

ここまで、コーヒーオリゴ糖、りんごペクチンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖の研究結果をご紹介してきましたが、どのオリゴ糖も、腸内細菌のバランスを整えて、便秘にも効果があるということなんですね。

そんな、便秘の人にはぜひ摂ってもらいたいオリゴ糖ですが、実は気を付けなければならない注意点もあるんです。

オリゴ糖は摂り過ぎに注意!

例えばフラクトオリゴ糖では、1日の摂取量は30gまでが適量で、摂り過ぎるとお腹が緩くなることがあり、腹痛、胃腸のガスやお腹の張り、げっぷや腸の音の原因になると言われているんです。

市販されているオリゴ糖製品の有効摂取量は、一日あたり2~10グラムです。

しかしオリゴ糖を急に摂取すると下痢を起こしたり、おながか張ったりすることがあります。

このような場合には1回の量を2~3回に分けて摂取する、または1日あたりの摂取量を減らして数日間かけてもとの摂取量に戻すという方法があります。

出典:厚生労働省 腸内細菌と健康

このように、オリゴ糖は、摂り過ぎや体調によってはお腹が緩くなると言われていますので、オリゴ糖を摂取するときは注意しましょう。

オリゴ糖の賢い選び方!

オリゴ糖は、はちみつや果物など色々な食品に含まれていますから、バランスの良い食事を摂ることで、少しなら自然と摂取できるでしょう。

でも、どのくらいの量を食べれば良いのか分かりにくいですよね。

それに、市販のオリゴ糖の中には、他の糖類と混ぜられた物もあるようです。ですから、純度をしっかり表示してあるオリゴ糖やサプリを選びましょう。

1日量をきっちり守り、快腸を目指しましょう!


乳酸菌サプリメント