お腹の調子を整える方法 − グルタミンと乳酸菌で腸を強く!


下痢や便秘とまではいかないけど、なんだかお腹の調子が悪い...

そんな時ありますよね?それは、もしかすると腸が弱っているかもしれません。そのまま放置すると、いずれは下痢や便秘になってしまうでしょう。

そうならないためには、腸を強くしましょう。

注意を促す女性

グルタミンと良い腸内細菌が腸を強くする?!

腸が弱ると消化・吸収が上手くできず、腸に負担がかかってしまいます。

腸を強くするには、次の2つが重要です。

  1. 腸に栄養を与える
  2. 良い腸内細菌を育てる

1.腸の栄養源の代表は、乳酸菌とグルタミン

乳酸菌の一種ビフィズス菌が食物繊維を分解して出来る酪酸は、大腸粘膜の栄養源となります。

また、ビフィズス菌を含む乳酸菌は腸内環境を整えたり、免疫機能を高めてくれます。

グルタミンは小腸・大腸粘膜の栄養源となり、腸の働きをサポートしたり、免疫機能を高めたりします。

2.良い腸内細菌は、腸内環境を整えてくれる

私たちの腸内には腸内細菌がいて、その中の良い腸内細菌は、ほとんどがビフィズス菌などの乳酸菌です。腸内環境が良好だと、お腹の不調もなくなりますし、免疫機能が高くなります。

まず、グルタミンについて、次にビフィズス菌を含む乳酸菌についてご説明しましょう。

腸を強くするにはグルタミン?!

グルタミンは血液や筋肉組織に存在するアミノ酸の一種。体内合成されますが、様々な要因で消費されやすいのが難点です。

グルタミンが消費される要因

  • 病気
  • 怪我
  • 運動
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 栄養バランスの乱れ
小腸粘膜・大腸粘膜の栄養源であるグルタミンを摂取すると、粘膜が強くなり消化・吸収もスムーズになります。また、粘膜は腸内細菌の住む場所でもあるので、粘膜が強くなると腸内細菌の居心地も良くなる事でしょう。

また、グルタミンは腸管にある絨毛(じゅうもう)の栄養源にもなります。絨毛と言うのは、腸管にある突起のことで栄養を吸収するためのもの。絨毛は常に新しい絨毛と入れ替わっていて、グルタミンはこの絨毛の入れ替わりを助けるのです。

さらに、グルタミンは免疫機能を高めるとも言われています。

グルタミンを摂取するには?

グルタミンを摂取するにはタンパク質を多く含む食品を食べましょう。生魚や生肉が特に多いですよ。

グルタミンが多く含まれる食品

  • 生マグロ
  • 馬刺
  • 生卵
グルタミンは熱で壊れやすいので、お肉やお魚はなるべく生で食べましょう!
でも、苦手な人には、次のようなものも多く含まれていますよ。
グルタミンが多く含まれる他の食品

  • 発芽大麦
  • 小麦粉
  • 海藻
  • 大豆
  • サトウキビ
  • チーズ
  • トマト

腸を強くするには乳酸菌?!

生きた乳酸菌は、腸に住み着くことができれば、良い腸内細菌になります。ですから、良い腸内細菌を増やすには、生きた乳酸菌を摂りましょう。

でも、腸に辿り着くまでには、胃と言う難関が。乳酸菌は酸に弱いものが多く、強い酸の胃酸で死んでしまうものが多いのです。
ですが、死んだ乳酸菌も良い腸内細菌の栄養源になりますから、ムダはありませんよ。

良い腸内細菌を増やすには、腸内細菌が好物の食物繊維やオリゴ糖が良いでしょう。どんどん良い腸内細菌が増えて、腸内環境が良好になるでしょう。

食物繊維が多く含まれる食品

  • 野菜
  • 海藻
  • 果物
  • 穀物
  • 納豆
  • 豆類
  • いも類

食物繊維

ただし、食物繊維は、摂り過ぎると便秘になりやすくなりますので注意しましょう。

オリゴ糖が多く含まれる食品

  • 大豆
  • 蜂蜜
  • バナナ
  • たまねぎ
  • ごぼう
最近は、色々な種類のオリゴ糖がスーパーなどでも売られていますね。砂糖の代わりに使うのもいいかもしれません。
ただし、摂り過ぎは、お腹を壊すことがあるので注意しましょう。

良い腸内細菌が腸を強くする!

良い腸内細菌が、どのように働いて腸を強くするのでしょう?

良い腸内細菌の働き

  • 腸の排泄するための運動を活発にする
  • 難消化性成分を分解して、吸収を助ける
  • 腸粘膜を保護する働きがあるビタミンの産生
  • 老廃物や有害物質を分解して排泄を補助
良い腸内細菌のこのような働きで強い腸が出来るのです。

 

腸の栄養になるグルタミン、腸内環境を整えてくれる乳酸菌をどんどん摂り入れ、免疫機能を高めましょう。