日本の乳酸菌の歴史は、意外と古い

日本の伝統食品には、植物性の乳酸菌が含まれているものが多くあります。例えば、漬け物や味噌、お酒などがそうです。日本人が食べていた乳酸菌食品の歴史は古く、700年代の木簡(木札の文書)には、すでに塩漬けの記録が残されています。

ちなみに、日本で動物性乳酸菌の含まれる「ヨーグルト」を食べはじめたのは、1800年代後半です。当時は整腸剤の感覚で販売されていたようです。このように、古くから馴染みのある乳酸菌ですが、その発見や、ヨーグルトが日本に入ってくるきっかけを紹介します。

乳酸菌

乳酸菌を観察しはじめたのは

乳酸菌は、世界各国で古くから様々な発酵食品に使われていました。この乳酸菌に注目し、最初に観察を続けた人が、オランダのレーウェンフックだと言われています。
彼は、オリジナルな簡易顕微鏡を作り、いろいろな微生物を観察して記録を続けました。その中でも、野菜や牛の乳などに存在する乳酸菌を、特に観察していたとされています。

乳酸醗酵を調べた、微生物学の祖

本格的に乳酸発酵を調べた人は、フランスの科学者である、パスツールという人物です。
彼は、永く謎であった発酵や腐敗が、微生物によってなされ、微生物が他の生物と同じように増殖することや、死滅を伴うことを科学的に明らかにしました。これらの功績から「微生物学の祖」と呼ばれています。

また、乳酸菌を最初に純粋分離したのは、イギリスの外科医であるリスターという人物だとされています。しかし、細菌分離の確実な方法である「平板培養法」を確立したのは、ドイツ人のコッホです。
彼は、液体の培地(微生物の培養において、培養対象に与える生育環境)に細菌を培養させるという、従来の方法ではなく、固形の培地の上に細菌の集落(コロニー)を作らせるという、全く新しい方法を確立したのです。
さらに、この方法を使って、コレラ菌などの伝染病の病原菌を、次々と発見しました。これらの功績から「近代細菌学の父」と呼ばれています。

ビフィズス菌とヨーグルトの広がり

その後、パスツール研究所のティシエは、1899年に、母乳で育てられた乳児の糞便から、ビフィズス菌を発見しました。
また、メチニコフは、20世紀初頭に、ブルガリア人がブルガリア菌を多量に含むヨーグルトを常食しているのが、長寿を保つ秘訣だと考え、「乳酸菌がもたらす、不老長寿説」を提唱したのです。

この説が、ヨーグルトをヨーロッパに広げるきっかけとなりました。さらに、発酵乳の栄養や生理学的な効果の研究を促すこととなったのです。これらの人々の功績がなければ、私たちは、ヨーグルトに出会っていなかったかもしれません。


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