「便秘の改善に乳酸菌」というのはよく言われることですよね。

乳酸菌

実際、便秘でお困りならば、乳酸菌が良いかもしれません。数々の研究で、乳酸菌の便秘への効果が検証されているんです。

やっぱり乳酸菌は便秘に効果的!

まず、亀田製菓株式会社と東京農業大学が行った研究をご紹介しましょう。

植物性乳酸菌菌K-1菌

健康な女性29名に、植物性乳酸菌K-1菌を1日100g、2週間摂取してもらいました。

その結果、4名中3名の便中に、植物性乳酸菌K-1菌と同じ乳酸桿(かん)菌が、乳酸菌摂取前よりも増えていました。これにより、植物性乳酸菌K-1菌が生きたまま腸まで到達することが分かりました。

また、便秘傾向の人で、排便回数が増加し、便の形、色、硬さが改善し、摂取後も維持されました。便秘傾向でない人でも便が若干柔らかくなりましたが、その他は大きな変化はなく、正常な状態が維持されました。

この研究をもっと詳しく知りたい人はこちら

どうでしょう?意外にもはっきりと研究による有用性が認められていますね。

でも、どうして乳酸菌が便秘に効果があるのでしょう?

知りたい女性

乳酸菌はどのように便秘に働くの?

日清ヨーク株式会社で行われた研究をご紹介しましょう。

さまざまな乳酸菌が、人の胃液または腸液でどのくらい生き残れるかを検証したところ、

乳酸菌の人口胃液中の生存率乳酸菌の人口腸液中の生存率

出典:日清ヨーク株式会社 乳酸菌の生存率

L.カゼイ菌NY1301株は、人工の胃液中で85%生き残り、人工の腸液中で80%増殖することができました。

また、L.カゼイ菌NY1301株と、腸内の善玉菌または悪玉菌を一緒に培養(ばいよう)したところ、

乳酸菌の善玉菌増殖効果乳酸菌の悪玉菌減少効果

出典:日清ヨーク株式会社 乳酸菌の腸内細菌への効果

善玉菌は増え、悪玉菌の増殖は抑制しました。さらに、善玉菌と一緒にL.カゼイ菌NY1301株も増殖していていました。

※培養(ばいよう)とは...
微生物あるいは多細胞生物の細胞や組織の一部を人工的な環境下で育てることである。

出典:Wikipedia 培養

つまり、L.カゼイ菌NY1301株は生きたまま腸まで届き、腸内で善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすのです。さらに、自身も増えて善玉菌として働く可能性があるのです。

これらの研究は、研究室の中で行われた研究です。本当に人の腸内でもこのようなことが起こっているのでしょうか?

人の腸内での乳酸菌の働きは?

腸

次に、日清食品株式会社、日清ヨーク株式会社と理化学研究所で行われた研究をご紹介しましょう。

健康な男性6名に、L.ガセリ菌NY0509株とL.カゼイ菌NY1301株を含む乳酸菌飲料を、はじめの11日間は65mL、続く9日間は195mL毎日飲んでもらいました。

その結果、善玉菌であるラクトバチルス属とビフィドバクテリウム属の菌数が増え、悪玉菌であるウェルシュ菌が減少しました。また、便のpHが酸性に傾きました。

この研究をもっと詳しく知りたい人はこちら

人の腸内でも、乳酸菌の摂取で腸内の善玉菌が増え、悪玉菌が減りましたね。また、その結果、善玉菌の産生する乳酸によって腸内が酸性に傾いたので、便のpHも酸性になりました。この効果によって、腸内を健康に保ち、自然な排便ができる腸になるのです。

また、乳酸が腸を刺激して、排泄のための運動である「ぜんどう運動」が起きやすくなるんです。

乳酸菌の良い摂取方法は?

乳酸菌は、毎日の食事で継続的に摂取するのが1番でしょう。

漬け物等の発酵食品をバランス良く食べましょう。ヨーグルトや乳酸菌飲料も良いかもしれません。

漬物また、最近では乳酸菌のサプリメントも販売されていますね。サプリメントは、1粒に多くの菌が含まれている上、手軽に摂取できますから続けやすいですよ。


乳酸菌サプリメント