消費するカロリーよりも多くカロリーを摂っていると、当然肥満になってしまいます。

でも、食べるのが好きだし、運動はキライと言って、肥満を放置するのは良くありません。放っておけば生活習慣病を引き起こしてしまうのです。

肥満

腸内細菌が肝臓がんの発症を促進する?!

肥満の人ががんになりやすいという事は、以前から分かっていました。

近年、その原因が肥満の人の腸内細菌にある事が明らかになったのです。
がん研究所がマウスを用いて行った研究をご紹介しましょう。

肥満によって腸内細菌が変化すると肝臓がんになりやすい?!

研究結果から4つのことが明らかになりました。
簡単にご説明しますね。

1.肥満による肝がんの誘導

30週間高脂肪食を食べたマウスは肥満になり、すべてのマウスが肝がんになりました。一方、普通食を食べたマウスは肝がんになりませんでした。

2.細胞老化による肝がんの促進

肥満マウスは、老化細胞からSASP因子という物質が分泌され、周囲の肝臓の細胞ががん化しました。一方、SASP因子を分泌できないようにしたマウスは肝がんになりませんでした。

※細胞老化とは・・・私たちの体の細胞は細胞分裂を繰り返しながら増殖します。でも、ほとんどの細胞は一定の回数分裂したらそれ以上は分裂しなくなります。この現象のことを細胞老化と言うのです。
3.肥満による2次胆汁酸産生菌の増加が肝がんの発症を促進する

肥満マウスでは、胆汁酸を2次胆汁酸に変化させる腸内細菌が増加していました。この腸内細菌を死滅させると、2次胆汁酸が作られなくなり、肝がんになる割合が減りました。2次胆汁酸を作らなくなったマウスに、人工的に2次胆汁酸を与えると、肝がんになる割合が増えました。

※2次胆汁酸とは・・・胆汁酸が、腸内細菌によって変化させられたもの。胆汁酸と言うのは、肝臓で作られる物質で、脂肪の吸収を助ける働きがあります。
4.ヒトでも同様のメカニズムが働いている可能性がある

肥満かつ肝臓がんの人の細胞を用いて検討したところ、肝臓細胞の老化やSASP因子の分泌が見られたので、肥満の人でも同じようなメカニズムで肝臓がんになる可能性があると考えられました。

肥満により肝臓がんが発症する仕組み

出典:がん研究所 肥満による肝臓がん発症の仕組み

また、もう一つ、腸内細菌とがんの関係についてご紹介しましょう。

アメリカのミネソタ大学の研究グループは、44人の原発性大腸がんの人の大腸がん組織と正常な大腸組織から腸内細菌のDNAを採取し、特定の遺伝子配列の違いから腸内細菌の菌種を特定しました。

その結果、大腸がんの組織では、正常な大腸の組織に比べ、フソバクテリウムやプロビデンシアが多く検出されました。

出典:MYCODE 大腸がんに関わる腸内細菌

※フソバクテリウムもプロビデンシアも、腸内細菌の一つです。

腸内細菌バランスが重要?!

これらの研究から、腸内細菌のバランスを良くすることが、肝臓がんや大腸がんの予防になるという事が言えますね。

さらに、腸内細菌のバランスを良い状態にしておく事は、がんだけではなく、健康のカギを握っているんです。

◇米国セントルイスにあるワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士らのチームが、「腸内細菌叢が肥満に影響する」という新たな研究成果を科学雑誌『Science』に報告しました。

◇科学雑誌『Nature』の報告で、「特定の種類の腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)(いわゆる””善玉菌””)をもつデンマークの人々は、肥満や糖尿病のような代謝疾患の発症率が低い」というものもありました。

出典:Robust Health 肥満の原因は「腸内細菌叢」?

腸内細菌をバランス良く保ち、腸内環境を整えて、健康に過ごしましょう。

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