ちゃんとケアしてもなかなか治らない肌荒れ。悩むと余計にお肌に悪そうですね。あれこれスキンケアを変えてしまうという人も多いでしょう。

お肌のケアと善玉菌

でも、治らないその肌荒れを治すには、「体の中から」と「体の外から」、細菌をコントロールすることが必要かもしれません。

肌荒れを起こす原因は腸内細菌と皮膚常在菌?!

腸内細菌は私たちの腸の中で、皮膚常在菌は私たちの皮膚で、健康に不可欠な働きをしている細菌です。
口の中にも細菌(口腔(こうくう)細菌)がいて、これらは細菌叢(さいきんそう)を形成して、それぞれの場所でバリア機能を担っています。

腸内細菌・口腔細菌・皮膚常在菌

出典:株式会社医学生物学研究所 腸内細菌・口腔細菌・皮膚常在菌

※細菌叢(さいきんそう)とは...
細菌は同じ種類ごとに集まって生息しています。その状態を細菌叢と言い、同じ種類ごとに集まって咲くお花畑のようなので「フローラ」とも言われます。

もし、これらの細菌のバランスが崩れて乱れると、バリア機能が失われてしまいます。中でも、肌荒れの原因となるのは腸内細菌と皮膚常在菌の乱れ。

ですから、体の中から腸内細菌を、体の外から皮膚常在菌をコントロールすることが肌荒れ改善への第一歩なのです。

1.腸内細菌を活性化してお肌をケアする?!

便秘の時、肌が荒れてしまったという経験はありませんか?大人の肌荒れは、体の中に溜まった老廃物が皮膚から出て来ることで起こります。

実は、腸内細菌には有害な働きをする菌(有害菌)がいて、腸内で内容物を腐敗させて有害物質や有害ガスを産生するのです。この有害物質や有害ガスが血液に乗って全身を巡り、皮膚から出て来ると、そこが肌荒れを起こすんです。

腸内細菌

腸内の「有益菌」が肌荒れに効果あり!

腸内細菌のうち、私たちに有益な働きをする菌(有益菌)は、老廃物を分解したり、美肌のカギとなるビタミンB群も産生してくれます。また、美容に良いとされるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を促進する働きもあるんです。

ヤクルト株式会社が行ったアンケートによると

2007年、東京および大阪に在住する20代から60代の女性600名を対象に、腸内環境と健康意識に関するアンケート調査を行ないました。その結果、腸の状態が悪い人ほど、乾燥などの肌トラブルで悩む人が多いことが分かり、腸と肌の状態が密接に関係していることを示す結果が得られました。

出典:ヤクルト株式会社 腸内環境と健康意識アンケートの結果

このアンケート結果を受けて、次のような研究が行われました。

20代から70代の健康な女性39名を、ビフィズス菌発酵乳(B.ブレーベ・ヤクルト株100億個以上+ガラクトオリゴ糖)を飲むグループと、B.ブレーベ・ヤクルト株とガラクトオリゴ糖を含まない飲料を飲むグループに分け、4週間の間、それぞれ1日1本(100mL)飲んでもらいました。

その結果、ビフィズス菌発酵乳を飲んだグループ(青色)では、有害菌によって産生される有害物質であるフェノール類の血液中の濃度が、飲む前よりも飲んだ後でかなり減少していました。

血中フェノール濃度の変化

出典:マイナビニュース ビフィズス菌発酵乳が肌荒れを改善!-ヤクルト

また、ビフィズス菌発酵乳を飲んだグループ(青色)では、皮膚の角層表面の水分量が、飲む前と飲んだ後でほとんど変わらず、4週間の間水分量が維持されていました。

角層水分含量の変化

出典:マイナビニュース ビフィズス菌発酵乳が肌荒れを改善!-ヤクルト

さらに、ビフィズス菌発酵乳を飲んだグループ(青色)では、角層カテプシンL様活性が、飲んだ前より飲んだ後でかなり上昇していました。角層カテプシンLとは皮膚細胞の代謝酵素の一種で、角層カテプシンL様活性が低いと表皮の角化が正常に行なわれていないことを示します。

角層カテプシンL活性への影響

出典:マイナビニュース ビフィズス菌発酵乳が肌荒れを改善!-ヤクルト

これらの結果から、ビフィズス菌発酵乳の飲用により、腸内で作り出されるフェノール類が減少し、皮膚への移行量が抑えられ、表皮の形成が正常となり、皮 膚の構造が保たれて水分保持機能が高まった可能性が考えられます。

出典:ヤクルト株式会社 ビフィズス菌の肌荒れ改善効果

実は、腸内の有益菌は、そのほとんどがビフィズス菌などの乳酸菌です。ということは、この研究によって、有益菌が肌荒れに効果があると言えますね。

乳酸菌

「有益菌」を増やす!活性化させる!

有益菌を増やすには、バランスの取れた食生活良質な睡眠適度な運動が欠かせません。
その上で、有益菌を増やす成分を摂ると良いでしょう。

有益菌を増やす成分

  • 食物繊維
  • オリゴ糖
  • 乳酸菌
食物繊維やオリゴ糖は有益菌のエサとなります。
また、腸内の有益菌はほとんどが乳酸菌ですから、生きた乳酸菌を摂取してそのまま腸に定着すると、結果的に有益菌が増えることになりますね。有益菌が増えると、有害菌が減少し、有益菌はさらに活発になります。

この3つを毎日摂ると、より効果的でしょう。
有益菌を増やす方法

忙しくて、食事に時間をかけられないよ!という人はサプリで補うのも良いですね。
食物繊維・オリゴ糖・乳酸菌を同時に摂取出来るサプリ

2.皮膚常在菌を活性化してお肌をケアする?!

腸内細菌と同じように、皮膚常在菌にも有益菌と有害菌がいます。

お肌の有害菌で有名なのは、ニキビの原因アクネ菌。

ニキビ発生は、毛穴がつまることから始まります。毛穴がつまると、毛穴の中に皮脂がたまり、この皮脂をえさにしてアクネ菌が増殖し始めます。そしてアクネ菌がつくり出す酵素リパーゼによって、皮脂が分解されて遊離脂肪酸が作られます。この遊離脂肪酸が炎症を引き起こしてニキビとなります。
ニキビ発生のメカニズム

出典:日本メナード化粧品株式会社 ニキビ発生のメカニズム

アクネ菌は皮脂を栄養とするので、ニキビの改善には、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌を改善する必要がありそうですね。

でも、アクネ菌は必ずしも悪者ではないんです。皮脂を分解して、脂肪酸とお肌の潤いに欠かせないグリセリンにするという働きを持っていますし、お肌を弱酸性に保って他の病原菌を防ぐ役割もしているんですよ。

ですから、ニキビに洗顔は欠かせませんが、洗顔しすぎも良くないのです。

皮膚の「有益菌」が肌荒れに効果あり!

肌荒れ予防
皮膚にいる有益菌の働きは、そのほとんどがお肌に直結します。

  1. お肌の乾燥を防ぐ
    水分を保持しやすい保湿成分を分泌します。
  2. 有害菌の退治
    お肌は、常に外気にさらされていますね?それは、常に有害菌の攻撃を受けているという事です。
  3. 有害物質の破壊
    お肌は、常に酸素に触れていますね?そのため、過酸化脂質や、活性酸素のような有害物質が自然と出来てしまいます。
  4. お肌の新陳代謝の促進
    皮膚の材料であるコラーゲンは、繊維芽細胞が作ります。有益菌は、繊維芽細胞を活性化する物質を作るのです。
  5. 紫外線の吸収
    ミクロな日陰を作り、紫外線による色素の沈着や、炎症を防ぎます。

皮膚の「有益菌」を洗い流さないで!

キレイにしようと思って洗顔や手洗いしすぎていませんか?あまりしっかり洗い過ぎると、有益菌までも洗い流してしまうかもしれませんよ。

洗顔

例えば洗顔は、朝晩1回ずつで十分。夜は、メイクをしたお肌や、1日の汗やほこりなどで汚れたお肌をしっかり洗いましょう、でも、朝は夜と同じように洗うと洗いすぎになってしまいます。

また、厚生労働省の「家庭用品に係る健康被害モニター報告」でも、毎年皮膚障害が報告されていて、原因は家庭でよく使われる洗剤。台所洗剤、洗濯洗剤、柔軟仕上げ剤、シャンプー、手洗い洗剤なども、皮膚常在菌のバランスを崩すんです。
洗剤が皮膚常在菌に与える影響について調べた研究はコチラ

最近、巷(ちまた)では、除菌や殺菌に関する商品が溢れていますね。でも、やり過ぎは考えもの。有益菌まで撃退してしまうかもしれませんよ。


乳酸菌サプリメント