玄米は胃腸に負担をかける?負担にならない方法は


玄米は栄養が非常に豊富で、健康に良いですね。しかし、問題となるのが、消化しにくいということです。

消化しにくいということは?そうです!胃腸に負担をかけるのです。ですので、胃腸の弱い方や、風邪などで体が弱っている方などは控えたほうがいいでしょう。

また、健康にいいからと、離乳食に使う方もいますね。しかし、赤ちゃんの胃腸のことを考えると、控えたほうがいいかもしれません。

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玄米が注目されている理由

まだ、精白されていない状態のことを玄米と呼びます。精白というのは、玄米から糠(ぬか)を取り除き、白米にすることです。玄米は、白米よりもビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれているのです。

また、玄米には、フィチンという物質がたくさん含まれています。そのフィチンは、体内に摂り込まれると、化学結合が取れて、フィチン酸になります。

フィチン酸には、キレート作用があります。キレート作用とは、体内にあるいろいろな有害物と結合して、体外に排出する働きのことです。このように、玄米には豊富な栄養素と、食物繊維やフィチン酸による排出効果が期待されることなどから、健康に良いとされ、注目されているのです。

玄米が胃腸に負担となるのはなぜ?

玄米が消化しにくく、胃腸の負担となる理由は、セルロース(固い殻)で覆われた状態だからです。セルロースは食物繊維です。このセルロースが、なかなか消化されないために、胃腸の負担となるのです。

玄米を食べる時は、良く噛もう!

胃腸に負担をかけずに玄米を食べる、1番簡単な方法は、良く噛むことです。どの食べ物でも、胃腸のことを考えるとよく噛んだほうが良いです。固い殻で覆われた玄米は、なおさら噛まないとダメですよね。
本当は1口100回は、噛んだほうが良いでしょう。しかし、1口100回噛むというのは現実的ではありませんし、大変です。

乾煎りで、胃腸に負担とならない?

他に簡単な方法はというと、乾煎りという方法があります。鍋で煎るだけの簡単な方法です。しかし、問題もあります。それは、美味しくないということです。パサパサになってしまいます。

発芽玄米を食べましょう

そこでおすすめしたいのが、発芽玄米です。玄米を水につけて発芽したものが、発芽玄米です。
胃腸への負担が軽減されるだけでなく、発芽した玄米の栄養価は、非常に吸収しやすいものになっています。しかも、水につけて発芽した玄米は、食べやすいのです。

ひとつだけ、皆さんに気をつけて頂きたいのは、発芽する玄米を選ぶことです。水につけても発芽しない玄米が多いのです。発芽率が記載されたものが販売されているので、そちらが良いでしょう。

栄養価も高く、胃腸にも良い効果の期待できる玄米を、胃腸の負担とならないように食べましょう。