便秘で吐き気やめまいがする?!放っておくと大変な事になる


便秘になると、お腹が張ったり、肌が荒れたり、気持ちが憂うつに。
それでなくても何とかしたい便秘なのに、その上、吐き気やめまい、嘔吐などの症状があったらツラいですよね。

腸内環境

もし、便秘薬を服用しているなら、それらの症状は副作用かもしれません。

でも、もし便秘薬を使っていないなら、腸閉塞(ちょうへいそく)の可能性が...

便秘の原因は腸閉塞?!

普段から便秘を繰り返していても、便秘の程度が軽いと、腸の調子が悪いなぁと思うくらいかもしれませんね。

でも、そのまま放置していると、腸捻転(ちょうねんてん)という腸がねじれる病気になってしまう可能性があるんです。そして、ひどくなると腸閉塞になってしまうこともあります。

腸閉塞ってどんな症状?原因は?

腸閉塞は、簡単に言うと便が腸内に留まり肛門に移動できなくなる病気です。別名イレウス。

腸閉塞の症状

腸閉塞の特徴的な症状

  • 激しい腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • お腹の張り

上記の症状に伴って

  • めまい
  • 気分が悪くなる
腹痛は疝痛(せんつう)と言って、キリキリと強く痛んだり、痛みが弱まったりというのを繰り返します。

嘔吐は、胃液だと白っぽく透明で酸っぱい感じ。胆汁だと黄色く苦い感じがします。
さらに進行すると、腸の内容物が逆流してくることもあります。嘔吐物が便のようなにおいがするので、吐糞症(とふんしょう)と呼ばれます。

腸閉塞の原因

機能的イレウスと機械的イレウスに大別されます。

腸閉塞の原因

1.機能的イレウス

腸管をコントロールする神経がうまく働かなくなり、腸の動きが停滞して、腸が閉塞する

2.機械的イレウス

以下の要因によって、腸の内容物の通り道が閉塞する
・癒着(ゆちゃく)
・ヘルニア
・腫瘍(しゅよう)
・異物
・腸捻転
・腸重積(ちょうじゅうせき)
・宿便

腸重積と言うのは、腸管の一部が腸管の別の部分にはまり込んで重なり合ってしまう状態で、放ってくと腸の組織が死んでしまいます。

腸閉塞は命の危険も考えられますから、当てはまる症状があるなら、すぐに病院に行きましょう。

便秘で腸捻転や腸閉塞にならないためには?

元々腸が少しねじれている人や、腸に少し狭くなっている箇所がある人もいます。そのような人は、便が詰まりやすく便秘になりやすいでしょう。

また、便秘は腸の機能低下を招きますから、便秘を繰り返してしまう原因になります。こうして便秘体質になってしまうと、便秘が便秘を呼び、どんどん便秘が悪化してしまいます。

便秘体質が腸捻転を招き、ひいては腸閉塞を起こしかねないのです。

ですから、なるべく早く便秘体質を改善しましょう。

便秘体質を改善するには?

便秘の原因で一番考えられるのは、食事。

お肉やファストフード・ピザ・ラーメンなど脂っこい食事ばかりだと、便秘になりやすくなります。魚や野菜も、何でもバランス良く食べるようにましょう。その上で、食物繊維と乳酸菌を摂りましょう。

食物繊維を摂ろう!でも摂り過ぎはダメ?!

食物繊維

食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなります。

善玉菌とは、私たちの腸や体の健康に良い働きをしてくれる腸に住む細菌。腸内に善玉菌がいて元気に働いてくれれば、有害物質や有害ガスを生み出す悪玉菌を排除して、腸内環境を整えてくれるのです。腸内環境が整えば便秘は解消されますよ。

でも、食物繊維の摂り過ぎはいけません。

食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があります。

不溶性食物繊維は、便の量を増やしたり、有害物質の排出に役立ちます。でも、水に溶けないので、腸の中で膨らんでしまうという難点が。

不溶性食物繊維が含まれる食品

  • 小麦ふすま
  • ごぼう
  • 切り干し大根
  • エリンギ
  • えのき
  • 大豆
  • おから
  • いんげん豆
  • ひよこ豆
  • 小豆
  • アーモンド
  • 干し柿
もし、腸にねじれや狭い箇所があるなら、特に不溶性食物繊維の摂り過ぎに注意しましょう。

食物繊維について詳しく知りたい人はこちら

乳酸菌を摂ろう!

腸内の善玉菌はほとんどが乳酸菌なので、乳酸菌を摂取すれば腸内の善玉菌が増えます。

また、食物繊維の分解を行うのは善玉菌なので、善玉菌を増やさないと食物繊維の分解・吸収ができません。

食物繊維と乳酸菌の摂取で、善玉菌を増やして、便秘体質を改善しましょう。

善玉菌を増やして便秘体質の改善に役立つサプリ

便秘は、運動不足や睡眠不足、ストレスなどでも起こりやすくなります。

バランスの良い食事と、規則正しく健康的な生活が、便秘から解放される一番良い方法ですよ。